中途半端な終わり方に愕然とした方も多いと思いますが スペシャルエディションにもありましたが、全米脚本家協会 なるものが大規模ストを行ったので急遽放送回数が予定の 半分になりました。
このため、唐突な終わり方をして、このシーズンで始めて 出てきたメキシコからの移民兄妹なんかはかなり中途半端な 扱いになってしまっています。
まあ、仕方ない。
大学2年生の太一は嵐のような女の子、美丘に出会う。
奔放で自由で自分の本能を決して抑えようとしない美丘に太一は恋をし、
2人は結ばれる。しかし美丘は脳に不治の病を抱えており、
美丘の激しい性格は命の残りを燃焼し尽す為のものであることを知った太一は慟哭する。
「セカチュー」石田版といったところでしょうか。
病気で女の子が死んで、残った男の子が過去を回想するという、
現代には飽和状態になっている設定をあえて選んだ作者の度胸に脱帽です。
石田氏らしく、ただの綺麗な純愛物語ではなくて、セックスもする
修羅場もある若い男女の恋を忠実に描いた作品になっています。
ラスト近くでは脳障害が進行しボロボロになっていく美丘や
涙をこらえながら美丘の世話をする太一に人を愛することがどんなに
大きな行為か、またどんなに犠牲が必要かを教えられました。
泣けるラブストーリーが好きという人はきっと楽しめると思います。
残念なのは、やはり設定の壁を打破し切れていない点です。
ひねくれた読み方をすれば「ありきたりのお涙頂戴を狙った作品」
とも見えてしまいます。また、ラスト1ページが他の同系統の作品にない
石田氏らしいクライマックスになっているのですが、そのシーンも
描きいれていないような中途半端感があることも否めません。
世に残る名作とはいきませんが、寒い夜にちょっと手に取って
しんみりするには丁度良い本だと思います。
本作品に出てくる「歩行祭」と同じイベントが、私の母校にもありました。 真夜中に駐車場でワイワイ騒いで、近所のおじさんに怒鳴られたりしたものですよ。 私は、「とにかく早くゴールしたい派」で(本作品にもそういうヤツがいますね)、友達とダベることもなく一目散にゴールを目指していました。 内心は、女子とお喋りしながらちんたら歩いて、楽しそうにゴールする人たちのことを羨ましく思っていましたけど^^; でも、「俺はそんなキャラクターじゃねぇし」と硬派ぶったりしてね。 素直じゃなかったなぁ・・・。
社会人になって同窓会があった時、既に人妻になっていた高校時代の憧れの女性から、「あの時、一緒に歩こうと思って探したんだよ〜」と衝撃の告白!! 「うわぁぁぁぁ青春し損なったぁぁぁ!!」と激しく後悔しましたよ。 本作品の終盤で、主人公の1人である融が「もっと、ちゃんと高校生やっとくんだったな」と後悔の言葉を漏らします。 が、私から言わせると、「何言ってんの融。ギリギリ間にあったじゃん。贅沢言うなよ」ですよ(笑)
読了後に私が抱いた感想は、こうです。 『青年には青年にしか、中年には中年にしか、お年寄りにはお年寄りにしか生きられない人生がある。前ばかり見て突っ走るのではなく、ゆっくり歩きながら隣にいる誰かと笑いあうことこそが、豊かな人生なんだ。』
青春時代はいささか生き急いだ感がある私ですが、おっさんになった今は、思う存分おっさんを楽しむ所存です^^
他の書評子の指摘のとおり「DVDつきのイラストコラム集」と捉えるのがよろしい一冊。資料的価値を求めるなら、他の書籍をあたったほうがよいだろう。まあ、そうはいいながらDVDを楽しく見ています。
気分が沈んだ時など、これをかけると 元気になる!特効薬! 宮崎駿のアニメはサウンドが素晴らしい。
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