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五月の風~ひとりひとりの二人~ [VHS] 岡村孝子さんのファンなので買ってみました。鈴木保奈美さんもまだあどけなさが残っているくらい若いですね。
サージカル・スティール ARCHENEMYのマイケルアモット曰く、
「CARCASSは俺のバンドではない、ビルやジェフのバンドだ。」
と言ったのが、マイケルアモット本人不在で作成された
このアルバムを聞けばよく分かる。

CARCASSはアルバム毎に、特に2nd~4thに至っては、
同バンドとは思えない程変化し結果、その変化に落胆する者もいたが、
新規リスナーのほうが遥かに凌駕していた。

本作品はそのようなCARCASSの歴史の集大成のような作品になっている。
個人的には3rdのおどろおどろしく難解ながらも、耳に残るメロディがベースになり、
そこへ4thのいわゆるメロデス節が加わり,
CARCASSでしかあり得ない1stや2ndでのブラストビートが時々チラついている、
といった感じだ。

全曲CARCASSでしかあり得ないし、よくこのレベルで復活を果たしたものだ。
復活というか、蘇生?転生って感じに近いかも。
歌詞もすさまじい・・・。かつての阿鼻叫喚に近い世界を繰り広げている。
完成度としては、ライナーノーツにある通り、最高傑作も過言ではないと思う。
でも逆に言うと完成されすぎている。

CARCASSは1st~5thに至るまで、音楽性がどんどん変化しただけに
アルバム毎に斬新さがあり、その道の先駆者でもあり、その結果 メロデスの創始者と呼ばれ
解散後は神格化されてしまっている。

要はCARCASSが作品を出すというのは、ただ有名なバンドがクオリティの高い作品を提供するという
レベルとは別の次元にあると感じているのは自分だけですかね…。
過去のCARCASSの作品に縛られている自分があるだけかもしれないが…。

最後に個人的私情を除けば、何らかの興味でこの作品に目をやっている人には全員にお勧めします!
(CARCASSを知る人で、逆に聞かないことなんてあり得るのか疑問に思うくらいの作品です。)

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