序盤では、邦画独特な感じの凹凸の無い映画だな…なんて思っていたのに、そんな感情は終盤で一気に覆された。特に何かどんでん返しがあるわけではないが、ラストの永作博美のシーンで胸が熱くなり良い映画に出会えたと感じた。
「なかなか降りてこないのよ…」という台詞は、物語の核心を突いた非常に大切な一言で、この言葉で私はとても感動した。
この作品、人によってかなり評価が変わると思います。
原作を読まないとわからない部分も多数ありましたが
私としてはかなり楽しめた作品でした。。
昨年の震災以来、土地の液状化がとやかく言われています。江戸城の周りを時計回りに「の」の字を描くように、開発されて、堀や埋め立て、庭園を造ってきたのです。武士は、ここの土地に。町人はここの土地に。等と区分けされて、棲み分けされ、リサイクルの進んだ平和な時代を、送っていたとのことです。もっと、歴史を調べますと、いろんなことがわかり、江戸はまだまだ、京都、奈良、大坂にから比べますと、江戸っ子の意地を今こそ見せていただきたいものだと思います。1冊あると楽しめます。
この作品、人によってかなり評価が変わると思います。
原作を読まないとわからない部分も多数ありましたが
私としてはかなり楽しめた作品でした。。
~ 生まれつき体が小さいバンベルトの楽しみは物語を書くこと。だが、ある日バンベルトは自分の書いた物語たちが「ほんとう」ではないような気がし、11の小さな気球のそれぞれに1編ずつ物語を結びつけて、祈りを込めて飛ばすことにする。物語が風に乗って、それぞれにふさわしい舞台を自分で探し出してくれるように……と。はたして、数週間がたってつぎつ~~ぎと返送されてきた封筒は、まさに物語の舞台はそこでなくてはならないというような場所から投函されていた。あらためて場所や名前を書き込むことよってふいに血肉の通ったようになった物語に、バンベルト自身も作者としての自信と喜びにあふれる。だが、それらの手紙がそんなぴったりした行き先に届いたのには、ある秘密があった……。 ~~ それぞれの物語がじつにいい。具体的な場所と時を得た物語の登場人物たちが、まるで実在したかのように甦ってくるのが感じられる。そしてそれを書いているバンベルト自身の物語への思いを、著者はいっしょに書き込んでいる。バンベルトは自分を解放してくれる生き生きした物語の力にいやされるのだ。虐げられた者は――バンベルトも、物語の人物たちも――~~こうやって想像の中で救われることができる。そしてそれはけっして逃避ではなく、ひとを生き延びさせてくれる力なのだと思わせてくれる。現実はつらく、とてもかなしいけれど……。 もっと注目されてもよい佳品だと思う。~
|