この映画を薦めてくれた友達はコーヒーと煙草と映画を愛する男でした。
この頃の私はコーヒーと映画を愛する男でした。
よく「コーヒーと煙草の相性は良い」と聞くけれども、さっぱり理解できません。 (イメージはできる)
あいつが面白いよと言わなかったら多分手に取ることもない映画だったと思う。
しかしこの映画を見終わる頃にはその気持ちが理解できるようになっていました。
特に山もなければ谷もない。究極のリラックスムービーと呼べるでしょう。
真剣にこの映画を見るというよりもコーヒーと煙草をたしなみながら横でただ流しておくそれだけでも十分有りな気がしてしまう。もちろん物語としても楽しめる人は楽しめる。
大衆向けではなく見る人を選ぶ映画。
この映画を見てから一年後くらいか、私も煙草を吸うようになった。
お互い忙しくてなかなか会えないがいつか、コーヒーと煙草、そしてこの映画を流しながら映画の話をしていたい。そう思える友達がいる自分は幸せなんだと時々思う。
昔々っと言っても9年前くらいだろうか。昔のユーロスペースで上映されていた『フィッシングウィズジョン』。デニス・ホッパーとかジム・ジャームッシュとかそうそうたる面子で、音楽もあの渋いジョン・ルーリーがつくっているとかで、釣映画とか、世界中を冒険するとか、永瀬が勧めているとかで観に行ったが。。。ほんま、人をくったようなゆる〜いゆる〜い、バカ映画というか。まじ、あの面子で全てが冗談の映画。。。気持ちいいほど楽しい映画だったよ。なぜか、今になってDVDで発売するとは。。。ジョン・ルーリーって知っている人いまどのくらいいるかな〜。ほんと元祖ちょい悪おやじですよ。あの人達は。。。あの頃が懐かし〜い、30代の男でした。
若き日の屈辱のドサ周りから始まり、流行とは無縁に自分のアートを貫き通し成功していく、 トム・ウェイツに「男の理想」を強く感じました。 元恋人のリッキー・リー・ジョーンズ、ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン など同年代の彼と関わるミュージシャンや音楽業界、洋楽好きには興味深い内容も書いてあります。 本書の特徴として、彼の発言はすべて太字になっているのですが、これがまたイイんです!! 独特のリズミカルで、ちゃめっ気たっぷりな毒舌は、筋の通った職人を連想させて面白い。 名言たっぷりなトム・ウェイツ ワールドを堪能できます。
DJの仕事を転々として女に愛想をつかされるザック(トム・ウェイツ)と、ビッグになる夢を見続けるしがないポン引きのジャック(ジョン・ルーリー)。おいしすぎる話にマンマとのっかり、ものの見事にハメられて刑務所送りになる。「どうせあがいたって何も変わらないさ」と思っているであろう2人は、運命に流されっぱなしの、ジム・ジャームッシュ作品には欠かせないいつもの脱力系キャラだ。
その2人に対して、刑務所の牢屋で同部屋となる謎のイタリア人ロベルト・ベリーニは、あきらかに異質だ。愛嬌のあるベビーフェイスによく通る声。英語の手引き帳を持ち歩き、何とかアメリカ文化に馴染もうと、あくまでも人生には前向きだ。アメリカ社会の澱の中にどっぷり沈みこみ、すっかり生気を失っているジャックとザックとは大違いである。
まんまと脱獄に成功したものの、沼地をさまようハメになる3人。人生に目的のないジャックとザックは、ケンカ別れして別々の方向に歩き出すが、結局は元の場所に戻って来てしまう。唯一ロベルトだけが、沼地の近くに立つレストランで一生の伴侶(ニコレッタ・ブラスキ)を見つけて腰を落ち着ける。翌朝レストランを旅立ったジャックとザックはY字路にさしかかり、再び別々の方向に歩きはじめるが、結局は元の場所に戻って来るにちがいない。
本の状態が非常に良好で、楽しく読了いたしました。感謝。
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