ミュージシャンが作る作品には、その人の人となりがよく表れると思っておりますが、マット・ジョンソンの場合、感じるのは「とにかく真面目だなあ」ということです。効果音の1音1音から、歌詞の言葉1語1語まで、とにかく気の遣い方が尋常ではないほどで、時に息苦しくなるくらいです。「Armageddon Days Are Here (Again)」なんかは、真面目すぎて今聞くと笑ってしまう部分もあるのですが、伝えられるメッセージはリリースされてから20年近くたった今の時代のほうが、恐ろしく迫ってきます。前2作の打ち込み中心のスタイルから、ジョニー・マーを中心としたバンドスタイルに変化することによって、より大衆的な力を手に入れています。マット・ジョンソンのメッセージどおり、ヘッドホンで、大音量で鑑賞下さい。
イギリスのロック・バンド【ザ・ザ】が1993年に発表した傑作アルバムが、本作です。本作の内容に関しては、非常にスピリチュアルかつ哲学的な音楽性を持ったアルバムと言えるでしょう。発表当時は【異教徒のゴスペル】などと評されたように、宗教や宗派を超えた【神への祈り】が、ブルースやフォーク・ソングの強い影響を受けた【ロックンロール】によって表現されています。全体的には陰鬱な美しさが基調になっていますが、同時に、現代世界というある意味絶望的な状況を突破しようという力強いエネルギーに溢れた作品でもあります。これもまた90年代UKロックを代表する【隠れ名盤】。切なくも美しいポジティヴィティが、何とも言えず心を揺り動かす一枚です。レディオヘッドの傑作アルバム『OKコンピューター』にも通じるような精神性を持ったアルバムでもあります。UKロック好きには、是非オススメしたい傑作。良いですよ。
ふざけているのか?と思わせるようなバンド名と、内容と一致しない不可思議なジャケットですが、音楽自体は、良いと思います。
このアルバム、ラルクのkenが好きなアルバムとして挙げていたり、ミュージシャンには、受けが良い作品です。
多分、聴けば分かると思います。(音楽やってない人でも) ドラマーにヴィニー・カリウタが参加している曲があり、すこし驚きました。
|