映画版に感動した人にとっては、少々がっかりさせられるな『真実』かもしれない。精神分裂症(現在は統合失調症)に限らず、精神を病むということは、決して美しいことではない。 このぶ厚い本(p.600+)の約90ページはNotes(References)に費やされており、著者がリサーチに費やした並々ならぬ努力を物語っている。ラッセル・クロウ演じるハンサムなナッシュ―周囲から理解されない孤独な数学者は見る者の共感と同情を誘うが、本書において30年に渡り家族や友人も巻き込んで病気に苦しむことになるハンサムで傲慢な天才数学者は、ただただ憐れである。愛人、愛人に産ませた子供、妻との離婚、同性愛……映画からはことごとく排除された事実。人生の絶頂から転落した情けない元天才数学者をどん底から救い上げたノーベル賞、その選考委員会の英断にに心からの賞賛を(どんな経過を経てそうなったにせよ、結果がよければ構わないではないか?)。そして、同じ病気に苦しむ人々やその家族・友人たちに希望の光を。
スエーデン映画のヒット作「ミレニアム三部作」の制作スタッフが 「気をよくして」作った4作目ですが、脚本はベストセラー小説 「ノーベルの遺志」から書かれたものです。 WOWOWで先行放映しました。
結論から言うとテンポが速くスリリング。美人女性記者が ノーベル賞を巡る殺人事件に巻き込まれていくもので、 話題の幹細胞研究や医療企業利益など社会性に富んだ現代的内容です。 人が多く殺され過ぎる・・・、記者の子供のことなど 余り意味のない話がある・・・、など 欠点も多いようです。 ただし、三部作に魅了された方は観て損はない作品かと思います。
クエン酸は、疲れを取るのにいいです。粉末は、いいですが ペットボトルのメダリストの方が安いので、私はペットボトル派にしました。
質は、粉末の方がいいと思います。
ユダヤ人の収容所に送られた少年を描いたものなんですが、その悲惨さや過酷さが本当のテーマではなく、別のところに主題を置いた映画でした。 それは、推理小説で思いもかけない真犯人を見つけたようなものなので、ご紹介しない方が良いでしょう。ラスト近くなってからの少年の言葉が理解出来ずとまどいます。でも最後の一言でわかりました。もういちど見返してみると全編にわたってそのテーマが描かれていることもわかります。 このテーマがわからない人も多いと思います。それはすばらい人生を送ってきた良いことでもあり、残念なことでもあります。
1.内容 本書「ノーベル経済学賞全受賞者一覧」(p259〜)によると、創設時の1969年から2009年までで、ノーベル経済学賞受賞者が通算で64人いるが、「本書では、1976年のミルトン・フリードマン以降30年余りの経済学賞受賞者の中から、筆者(矢沢潔さん。清高注)および他の執筆者の視点で興味深いないし一般的な重要性が高いと思われる人々を選び、彼らの受賞理由となった研究とその人間性を描写」(p7)したもの。マネタリストとして有名であり、レーガノミクスなどに多大な影響を与えたフリードマンから(だから、フリードマンから始まっていると解釈)、レーガンと同じ共和党政権である、ブッシュ(息子さんのほう)政権をことあるごとに批判した(もっとも、ブッシュ批判ゆえにノーベル賞を受賞したわけではない。詳しくは本書をお読みください)クルーグマンまで、9章11人の伝記と、理論の紹介である。 2.評価 私は、経済学を専門としないので(学位すらない)、この本の妥当性を評価することはできない(ならレビュー書くなよ、との批判は甘受します)。そんな私でも、本書の11人の経済学賞受賞者の伝記は興味深く(それぞれの社会背景が興味深かった)、コンパクトに理論が説明されている(と思われる)のがよい。邦訳の紹介は若干少ないが、p294「おもな参考文献・資料」など、それなりの文献紹介もあると思った。以上、ノーベル経済学賞受賞者を知る上で有益な本だと思うので、星5つ。 *文中一部敬称略
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