「不運にも,わが巨人軍はV10を目指し,監督以下選手一丸となり, 死力を尽くして最後の最後までベストを尽くし戦いましたが, 力ここに及ばず,十連覇の夢はやぶれさりました。 私は今日,引退を致しますが,わが巨人軍は永久に不滅です」 (長嶋引退の挨拶より) 日本の黄金時代のテレビを彩ったヒーロー。 それは紛れもなく長嶋茂雄だった。 長嶋茂雄は, 鋭いラインドライブのかかった打球を放った。 長嶋茂雄は, 闘士剥き出しでサードではじけながら守備についた。 多くの人々の脳裏にこれほど焼きついた選手は, 稀有な存在だった。 そして何よりも長嶋茂雄は誠実で実直で, ファンを大事にしていた。 日本中の野球ファンが泣いた名場面を収録している本作品は, もっと多くの人の目に触れてしかるべき作品と判断する。
長嶋を一人の人間として理解できたのは今回がはじめてでした。 マスコミが提供する情報としてのナガシマとしか見えず、ひとつの 野球界のアイコンとしての存在としか映っていなかった。
この本を通して、彼が野球に対し、理屈ではないほんとうに愛情を 持って物心ついたときから不屈の精神でやりぬいていたこと、天才の ように見えて実は見えないところであえりえないくらい努力を続けて いたこと、それでもパフォーマンスがあがらなくなったときの苦しさ 悔しさ、2度の監督時代を通じた選手とのふれあい理解の変化、 そういった思いにはじめて触れることができました。
オリンピックをあきらめなければいけなかった心情、そのあとの状況 など、ingに近い今をもっと知りたい。 不屈の精神はみんなに希望を与えている。
あなたは本当にすごい人だ。
義父が長嶋さんの大大大ファンなので、父の日にプレゼントしました。 観終わって「良かったわぁ〜」っと喜んでくれていたそうなので、うれしかったです。
野球ファンではありませんが、非常に感銘を受けました。富田さんの創造力には(凡人の私が言うのもおこがましいですが)ほれぼれします。素晴らしい作品です。購入してからは連日大音量で聞きました。
ミスターの伝説としてまず最初に有名なのが、佐倉一高時代に大宮球場で打った、あの大HRだ
と思います。それ以前のミスターがどういう野球少年であったかはあまり知られていませんが
、第1巻は小中学生時代の当時の級友の証言があり、なかなか貴重です。
あと、ミスターの現役最後の打席はショートゴロゲッツーなんですが、その最後の打席に入る
時のお客さんの大拍手、あれは今の選手でもあんなスタンディングオベーションを受けること
はないでしょう。それぐらいものすごいです。
あと僕が気に入っているのが、オープニングのバットが映るシーンとその時のBGM、1巻のエン
ディングにチャゲ&飛鳥の「On Your Mark」、2巻のエンディングに佐野元春の「Someday」が
使われている点です。本当に内容にマッチしてて、そのまま地上波のゴールデンでOAしても高
視聴率がとれるのではないかと思わせるほどです。
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