私が辻仁成に出会ったのは今から7年前、NHKBS「五大陸鉄道の旅」という番組で小説家として知りました。
その後「海峡の光」や「僕はここにいた」などを読みました。
echoesを聞き始めたのは辻さんを知って3年後くらい。
実は尾崎豊が好きで、少年マガジンの漫画「尾崎豊物語」に辻さんがでてきたのがきっかけです。
このDVDには辻と伊藤が主に出ていて今川と伊藤(base)はおまけくらいでしかでてきません。
しかしこの4人で演奏する「SOMEONE LIKE YOU」はすっごくいいです。
「GENTLE LAND」「JACK」「Shot Gun Blues」「Dear Friend」みんないい歌です。
旗を立てるシーンなんか感動ものです。
echoes現役時代を知らない私にとってライブ映像が見れる唯一の作品です。
このドラマが放送されていた当時よりも今日の社会は、より混迷の度を深めている。 それに伴い様々な事情から、李理香のように孤独で行き場のない心を抱えながら、密やかな闇の中で悶えている人々はもっと、ずっと増えているだろう。 エピローグに向けて衝撃的な真実が決壊するが、ついに彼女は他人と向き合いこの世界にノックをした。 本放送から十年を経てこの作品は、褪せるどころかむしろ輝きを増している。 このまま埋もれるにはあまりに惜しいのでDVD化を強く望む。
映画化もされた江國香織と共著である小説『冷静と情熱のあいだ』の作者辻仁成(つじ・ひとなり)が在籍していたバンド「echoes」の一日限りの復活ライブの様子である。 echoesは、「ZOO」が代表曲となっているが、他にも佳作がたくさんある。 それにも関わらず、バンド・ブームと言われた80年代後半から90年代前半の時流に十分に乗り切ることはできなかったと言えるであろう。 ヴォーカルを務めた辻仁成(つじ・じんせい)は、その後小説家となり、『海峡の光』で芥川賞も受賞し、作家としての確固たる地位を気づきつつある。村上春樹、村上龍の次の世代の旗手として、活躍が期待されている(氏は、詩人、映画監督でもその多才ぶりを発揮している)。 さて、このライブでは、リラックスしたJinseiの貌が見られる。 大人としてのechoesは、このライブをきっかけとしてechoes of youthという新しいユニットに形をかえ、活動を始めている。今後の彼らの活動ブリも期待大である。 曲数が少ないのが不満だが、内容的には満足のいくものである。
映画を見て 5年ぶりに原作を読み返しました。 以前読んだ時も号泣したのですが、やはり今回も涙が止まりませんでした。
今回読んでいて思ったのは、「マディソン郡の橋」と主題が同じではないか・・という事です。
著者の文学的才能をうんぬん言えるほど、私には文才がありませんが、 私は 著者の言葉の選び方が好きです。
人は自分が経験したことのないことは理解するのが難しいということを 他の皆さんのレビューを読んで感じました。
人生経験、恋愛経験は十人十色ですが、 精神的にも性的にもピッタリと隙間なく合う、 本当の意味で相性の良い相手に巡り合ったことのある人なら この小説の深みを読み取ることができるのではないでしょうか? これ以上の相手はいないとわかっていながらも 状況が許さずに、結ばれない恋を経験した人には 表現の一つ一つに共感できるところがあると思います。
人生は一度きり いつの瞬間にも選択を迫られ 否応なしに選択をしつつ生きている 選択できなかったからといって それが本物の愛ではなかったとは言い切れない。 忘れられない人がいながら 別の人と家庭を築いていたとしても、 それが 嘘の人生であるとも言えない。
選択しなかった人生を 時には悔やみつつも 自分の選択が正しかったと納得できるように、もがき努力するのが人かもしれない。
若く美しかった頃 お互いを貪るように夢中になって狂おしいほどに愛し合った日々の思い出を持つ人は 何もない人生を送る人よりは 苦しいながらも幸せなのではないでしょうか。
でもその半面で、 この小説を酷評している人は、愛する人と結ばれて 幸せな生活を送っている人なのではないか・・・と少し羨ましくも思えました。
諦めなければならなかった大切な人との思い出を胸に生きている人が多いからこそ この作品や マディソン郡の橋が ヒットするんじゃないでしょうか・・・
昨年行われたライブのCD版です。 エコーズ時代からの長年のファンである私ですが、 このアルバムでの彼のサウンドは、初めて聴くような新鮮なものでした。 過去のバンドともソロともちがう音。 ひとことでいえばアコースティックなロックで、 ひとりきりでアコギを弾き、歌っています。 アドリブで歌う「Shining Starman」はポエトリー・リーディング風で辻さんの面目躍如といったところでなかなか面白い曲です。 ラストの「ありがとう」の詞は世界をまたにかけ活躍する彼の「今」が詰まっているようで、 このアルバムの最後にふさわしいものになっています。 小説家としての彼しか知らない若い世代の人にもぜひ薦めたい一枚です。
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