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勇者ライディーン DVDメモリアルBOX(2) シリーズ後半はいよいよ恐怖のバラオが登場し、ライディーンの闘いもより激烈なものになっていく。
毎回送り込まれる敵も攻撃力が増しておりライディーンのダメージも大きなものとなっていき、それに対抗するため武器の大幅な改造計画等もあり見てて飽きることがないだろう。

息抜きのような挿話はシリーズ前半に比べれば明らかに少なくなり、健康なお色気度も必要最小限なものとなっているが、適度にコミカルな場面も盛り込まれているので、話が堅苦しくなることはないだろう。

特に最終話からさかのぼる10話くらいから物語の密度が急激にインフレーションを起こし、巨大ロボットアニメ史上でも殆ど類例がないような盛り上がりを見せる点にぜひ注目していただきたい。

特に最後の二話は、空前絶後のまさに怒濤の展開となり、筆舌に尽くし難い深度と稀有なカタルシスがあった。

ランドマーク(初回生産限定盤)(DVD付) 「それでは、また明日」はいちアジカンファンとして期待以上の曲であったと私は思っている。思っているのだが、今作「ランドマーク」には正直不似合いではなかったのかと思ってしまう。

今作に私が勝手に期待してしまっていた事は、「静かではあるが、それでいて力強さを感じるような曲を今回のアジカンは届けてくれるだろう」と。

今作には未収録であるが「マーチングバンド」は「君繋ファイブエム」や「ソルファ」辺りのころでは決して考えられなかったような曲で、私は現在のアジカンの「有り様」というものを感じとることができた。激しすぎず、静かすぎず、それでいて力強い。心に響く、という言葉を本気で使いたくなるくらいに胸の奥に届く名曲だと思う。

…今作のアルバム曲は全体的に世相を反映したような、「暗さの中の明るさ」というような雰囲気を醸し出していると私は思う。つまり、優しい。
この「優しいASIAN KUNG-FU GENERATION」というものは決して否定するべきではない姿だと思うのだが、だからこそ物足りなさを感じてしまうのだ。既存の曲で言うならば、「さよならロストジェネレイション」のような雰囲気の曲ばかり敷き詰められていると思った。

この中に「それでは、また明日」が有ると、どうしようもなく違和感を感じてしまう。このアルバムで間違いなく一番激しい曲であるが、この初期の彼らを彷彿とさせるモノは今作には不似合いではないのかと思えたのです。

「成熟した大人の中に混じっている若者」
一人だけ違う方角を向いているように思えてしまうのです。単体で聴く分には間違いなく名曲だったはずなのに、あまり活かせてないように思えて凄く勿体ないと思うのです。
この曲の所には前述した「マーチングバンド」を収録して欲しかったと個人的に思えました。

私は今作には「少し期待はずれだった」という感想を持ちました。しかし今作を聴いたことで「それでは、また明日」とは逆に「踵で愛を打ち鳴らせ」を好きになることができました。1曲だけではよく分からなかった印象を持っていたのですが、この中にあるからこそキラリと光れている作品だと言う事がわかりました。この曲と「アネモネの咲く春に」はこの作品の中でひと際綺麗な流れをもっていると思います。

私が期待していた方向とは少し違う方向に進んでしまったのが残念だと思ったのですが、次の作品に活かせる可能性を沢山感じる事が出来ました。
だから本当は☆を4つにしたいのですが、やはり贔屓目で見ても、今作の勿体なさと物足りなさは否めないと思いましたので、大好きなアジカンなのに☆3つにしてしまう事をとても残念に思っています。

天国への階段〈上〉 (幻冬舎文庫) 上巻の半ばあたりから、グイグイと引き込まれるように一気に読んでしまいました。絶望の淵でなお一条の光を見出したいと願う登場人物の感情がひしひしと伝わってきました。魂の底から揺さぶられるような経験をさせてくれる小説、読んだ後は自分を取り巻く日常の世界がやや霞んで見えるような、そんな読み応えのある小説に、久しぶりに出会えました。

しかし・・・最後のエピローグの部分だけは不要なのでは・・・?
せっかくこれだけ説得力のある展開で描ききったのだから、その後の審判は読者の想像に委ねてもよかったのではと、少々残念。


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