DVDとしてある程度のボリュームがないと商品にならないから仕方ないのでしょうが、話のまとまり具合からいくとこの第4巻に収められているのは第10話「辺境の王者」で一区切りに見えてしまいます。原作でもいわゆる「辺境編」となるわけですから。 第9話「ラゴンの虜囚」、第10話「辺境の王者」では、グインが辺境の民を従えて、単に戦士であるだけでなく王者としての風格を示すところと、その辺境の民を従えてモンゴール軍を打ち破るところなど、見応えのある場面が続きます。これこそアニメならではの展開で、それぞれのキャラクターや背景の雰囲気などを十分に堪能することができます。 第11話「戦士たち」は、いよいよ中原が舞台となり、今後活躍するキャラクターが何人も登場してきます。次へ繋げていくためのエピソディックな場面の連続ですが、やはり要はアルド・ナリスでしょうか。 特典には「中原地図」と「運命のコイン」が付いていますが、地図はまだしもコインをどうやって楽しめというのでしょう。この作品がどのような年代をターゲットにしているのかわかりませんが、作品中に出てくるモノを再現したからといって喜ぶのはどんな人たちなのか。それよりもっと付けて価値のあるモノが他にあるようにも思いますが。 尚、「商品の説明」に「コインなどを封入した2枚組」とありますが、DVDは1枚です。あとは特典の入った箱になっています。
多くの人は前半20巻くらいまでは良質な物語としてこの作品を楽しめることだろう。
そして多くのレビューで語られている通り、それ以後は段々と苦痛を強いられる。
特に折り返し地点を過ぎた後半辺りから、作者の知能と才能の衰えを如実に実感させられるような文章、設定に出くわし、なおかつ後書きでそれを自己肯定する作者の醜さを見せつられうんざり、というのがまともな読者の反応だと思う。
なので、グイン・サーガという小説は自分が許容できる範囲で読むのを止めておくべき作品なのだ。
後半になるにつれその駄作ぶりに拍車がかかってくるので、「あ、もう無理だな」と思った時点で本を閉じて後は思い出として、それまでの素晴らしい世界観、登場人物達に感謝して止めてしまうのがこの小説との上手い付き合い方のような気がする。
アムネリスがナリスと出会い、マリウスが物語の中に入ってきて。一方、アルゴスの黒太子が動き始め、グインたちはノスフェラスから中原を目指す。話が徐々にグイン、レムス、リンダ、イシュトバーンたちだけの話ではなくなっていくところで、複雑に多くの人たちが動き出すところの3話が収められています。 よくできていると思いますし、なかなか見ごたえもありますが、でもやはりアニメーションとして見るとノスフェラスでグインが活躍する方がアニメらしくもあります。 そんな中で、レムスが闇の力を借りてではあっても成長していく姿は印象的です。
完全生産限定版の特典は設定資料集です。
故栗本薫が5歳の息子に語った童話です。 癌と戦う中で、自らがいなくなっても、すべてを受け入れてその「時」を大切に生きてと、切々と語っています。 その言葉は、母親としての愛情に溢れており、すべての子どもたちに読ませたい物語になっています。 「死」を目の前に、残してゆく子どもへの愛情。人間として生きてゆくのに必要な覚悟。 そんなものを感じる物語です。
村川透監督作品で、松田優作主演以外の上位に属する大傑作。村川透らしいアメリカ映画とフランス映画を足して村川ワールドで割った独特の世界。超スタイリッシュな作品のルックは必見!村川透のスタイリッシュな新作が観たい!!
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