帯に「ちょっと不思議でどこか可笑しな物語」とあるけど、 ちょっとじゃないです。だいぶ不思議です。
アパート、病院、公園、学校、コンビニ、 この短編集の登場人物たちが生きて過ごしている場所が ごくありふれた見慣れた日常の場所というだけで、 あとはだいたい、なんか変です。
でもたとえ変な人がいても、あんた変だよ!と責めたりせず、 なんか変だよな〜…別にいいけど…。 というスタンスで進む物語が妙に気持ちいいです。
野暮なことは言いっこなし。 みんなちがってみんな…いいよね?(赤面しつつモジモジ) とでもいうような、色んな人が色んなままで生きやすそうな世界。
どこか坂田靖子のような、世の中全肯定感に慰められ、 読後はなぜか気持ちが軽くなってる。
これに限らず、 小田扉の漫画は大体全部そんな感じです。(違うかも)
とある中学校の文化祭にまつわる物語。ストーリーの序盤は思春期の少年少女に特有の 「イジメたりイジメられたり」「好かれたり嫌われたり」「友達が出来たり孤立したり」 の人間関係がリリカルに描写され、 「この作品はストレートな青春モノかな?」などと思わされたりしますが、 文化祭の中で行われる奇祭【泥祭り】がフィーチャーされ始めると、小田作品に頻繁に見られる “日常のすぐ隣にあるサスペンス” “壁一枚隔てたすぐ近くにあるシュール” の真骨頂の様な展開となります。
5年前の在校生の少女・チカの謎めいた死を巡って、女教師や用務員の過去/トラウマなどが語られ 絡みあっていく様子はなかなかシリアスで、上質な人間ドラマの様相。 それでいて、文化祭前夜に訪れた「一陣の疾風の様な出来事」をオリジナリティー溢れる 表現と演出で「軽やかなエンタテインメント」として読ませる手腕、さすがです!
本編以外に1ページから10ページのボリュームの短編が9本収録されており、こちらも 山の中の雀荘や都市伝説になりたい男たちや警官もどきや温泉もどきやナメクジの医者など… 自由過ぎるキャラ/シチュエーションで楽しませてくれます。 かなりお得感の有る一冊ですよ!
前作はそこまで五人の頃と異なる印象は個人的に受けなかったです。 しかし、このアルバムはまったく別物だと思いました。
一般的に考えられているであろうイメージのオフコースらしくないアルバムだと思います。 しかし、俺は名盤と思います。
個人的な聴き所は「白い渚で」と「嘘と噂」ですね。 シングル曲の二曲も悪くないし好きではあるけど、上記の二曲の方がより素晴らしいと思いますね。
アルバム通してオフコースらしくない空気に支配されたアルバムだと思います。 外部ミュージシャンの参加による影響ゆえなのでしょうか?
また松尾さんや清水さんが書いた曲もそんなに嫌いじゃないけどな〜、俺は。 「心の扉」はかなり好評価です。
あと、「Love Everlasting」は良い曲だとは思うけど、クレジット見るとどうやら小田さんの声以外は全て外部ミュージシャンのようで…、「オフコースの曲」とするのには疑問が残りますかね…。
個人的には、 『裏最高傑作』だと思います。 俺評価では★9個です。 (★10個満点で)
異質なオフコースを堪能したい方にお薦めしたいです。
収められている曲は、なじみのあるものなので、良いと思います。しかし、「12人のバイオリニスト」の名前から想像していたのと違って、ピアノやハープやその他いろいろな楽器が伴奏しており、バイオリンは美味しいところ(要するにメロディー)をみんなで弾いているだけなのです。ベルリンフィルの「12人のチェリストたち」のように伴奏も主旋律もすべてチェロだけで…というように編曲し演奏できなかったのかなあと、残念です。なんとなくバイオリンの限界を見た感じでした。
一話ずつはページが少ないけれど、その分長く楽しめるし、読み進めるのが勿体無い、安定した面白さ。団地ともおがアニメ化し、メジャーな作家になったけれど、短編の方が得意だと思う。ゆったり読むのがオススメです。
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