日本各地に残された、特色ある刺し子とこぎんを紹介してある本書、その歴史や説明などは必要最低限のものしかないので少し物足りないような気がします。また、写真が多数使われているのはうれしいのですが、全てカラーでないのが残念。言葉で伝えきれないような色合いなどを伝えるためにも、もう少し値段が高くなっても全部カラー写真にしてほしかったな。 仕事着や普段着として着られていた刺し子やこぎん。今のようにミシンなどの無い時代に、よくこれだけのものを手縫いしていたもんだと驚くと同時に、その美しさに魅入ってしまいます。旦那さんのため、息子のため、気の遠くなるような回数を一針一針丹精を込めて刺し縫いし、作り上げていく。そこには女性の、母親の執念すら見えてくるような気がします。
日本委任統治時代に日本語を学んだマリアナ諸島の人々が、当時の出来事を日本語で語っています。その会話から現地の日本語の特徴を探っていきます。 この本のメインテーマは「マリアナの人々の日本語はどのような特徴があるか」だと思いますが、現地の人々が語る当時の出来事を知ることが出来る、というのもこの本の面白さのひとつだと思います。 また、マリアナだけでなく、話はハワイや小笠原などに広がり、言語交流の範囲の広さが分かります。 カロリン語に入った日本語の一覧も必見。
ともかく、ドラゴンズファンにはたまらない一本。
インタビューや昨年の好プレー集、そして今期より入団したルーキーたちの映像もタップリ収録されているのが嬉しいです。
値段も安いし収録時間も70分以上。自信を持ってオススメできる作品です。
阿久悠の原作を田村孟が脚本にし、篠田正浩が演出した敗戦後の淡路島で起こる悲喜こもごもの物語。これが遺作となった夏目雅子、監督夫人の岩下志麻、若き日の渡辺謙、郷ひろみ、島田紳介、戦犯となってシンガポールで処刑される海軍の元提督に伊丹十三、その娘の佐倉しおり、ちあきなおみ、大滝秀治など数多くのスタアが出演しているが、見終わって演技していたのは岩下と伊丹という印象が残るのはなぜだろう。
それにしても敗戦の混乱の中で女児一人を含む九名の野球団を立ち上げ、子供たちを夢中にさせる夏目雅子先生の五齢の蚕のように透き通った青白い肌がいつまでもスクリーンの奥で揺曳しているような奇妙な感慨を伴う不思議な映画である。
篠田正浩という人はまだ心身ともに頑丈なのにもう映画は撮らないというが、新藤兼人の爪の垢でも飲んでも一度ぐあんばってもらいたいものだ。されど郷・夏目夫妻が取り組んだ島での花卉栽培は、その後どのような進展をみせたのだろうか?
やっと入手できた喜び、カタチとして所持できた音源に御機嫌な時間を感動で満たしております。 探していた甲斐がありました。音楽からがる縁に感謝です。
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