原作の小説が最初にあるわけではなく、ドラマ開始時は完全オリジナルの脚本で始まったtakefive!
唐沢寿明さん主演ということで楽しみにしていましたが、内容は期待以上でした。
全10話、第1話〜第8話まではゲストを迎えてストーリーが進み、最終9話10話でレギュラー同士が一騎打ちという流れでとても面白かったです!
役者さん一人一人の演技がとても上手で、すぐにストーリーに溶け込めました。
唐沢さん、松雪さん、松坂さん、稲垣さん、六角さんと一人一人が良い味を出していて見所満載!
オススメです!
骨太で、自我意識が強くて、真っ正直な本。 役者としてさわやかな笑顔を振りまく唐沢寿明や、舞台を降りた後、ベラベラと闊達に話す唐沢寿明とは全く違う、本名の唐沢潔の半生記。 家庭との折り合いの悪さ、高校を中退し、ただ役者を目指していた頃の長い、挫折の日々。お客さんに笑顔が出来なくて、キャバレーの店長に注意されたり…。 自分の夢に貪欲なものの、上手い手段が見つからない状態の唐沢さんの姿は白い巨塔の財前五郎に重なるところがありました。 本来の自分と役者としての自分と、自分の中に「ふたり」いると冷静に見つめられるところが、唐沢さんの凄さなのでしょう。 奥さんとなった山口智子の演技に関しても「演技はともかく、本来の魅力を出していけばいいんじゃないかな?」とアドバイスするなど、下手なお世辞が言えないところが、本当の唐沢さんのよう。 役者としての寿明さんと、本来の姿の潔さんと、そのギャップにますます魅力を感じました。
俺のお気に入りは余貴美子さんが演じる羅刹女が人間の女になりすまし、子供を身籠り太宗皇帝を殺して大唐国の実権を握ろうとするが、三蔵法師の邪魔により失敗するシーンはかなり良い。三蔵法師のお経に羅刹女が嫌がるシーンは見物。下手なエロビデオより遥かにレベルが高い。また、『お妃様が、田舎坊主の前に屈辱を受ける』っていうシチュエーションが更にレベルを高めている。お経に苦しむ羅刹女の動きと声がまたエロい。また、やりたくなってきた。
日本の高度経済成長期の社会や人の歪みを描いていますが、ある意味、この作品も、松本清張と並んで昭和という時代を象徴する物語です。しかし、この作品がこれほどの支持と共感と耳目を集めるのはきっと、単に見ている人のノスタルジーに訴えているからではなく、現在の日本のなにかをこの作品が照射して見せてくれているからだと思います。
買ったときに、タイトルの帯に宗教学者の中沢新一が 「現代人に必要なもっとも大切なことが書かれている」みたいな ことが書かれていた。 僕は、中沢さんの作品や考え方が好きなので思わず手に取った。 俳優の唐沢さんや山口智子さんのことは、映画は好きなので よく知っていたが、私生活でのことはぜんぜん知らなかった。 でも・・・唐沢さんを見るたびに、この本の内容を思い出して 胸が痛くなる。すばらしい本だと思った。教科書に載ったとも 聞いたけど、これは価値のある本だと思います。 無名であること・・・自分の魂にとって『ほんとうに必要なこと』 だけど、探し続け、世間と家族とぶつかりボロボロにされても なお「ほんとうの自分探し続けること」を見失わない宗教者にも 似た求道的なひたむきさには、ただただ心打たれます。 みんなあきらめて妥協して生きていくものです。 あきらめることが、『大人になること』だとも云います。 そんな世界で、あきらめることをゆずらない傲慢なほどの誇りを 切なく思いました。 ファン・・・・というわけではないけど、僕の中で俳優唐沢寿明が ものすごく大きな位置を占めるようになりました。
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