作者の女学校時代から十数年におよぶヨーロッパ滞在に終止符を打つまでを十二編のエッセイで綴った連作集です。活動期間の短かった須賀さんが残された作品はそう多くありませんが、その中でも最高の作品ではないかと個人的には思っています。
ベネツィアで泊まった宿でかつて同じ地を訪れた亡き父のことを回想し、読者をいきなり過去へ連れて行く導入部分の巧みさ。そして時間を前後させながら、各編で展開する豊かなエピソードの数々にぐいぐいと引き込まれていきます。
須賀さんの作品に共通して感じることですが、読者を引きよせるべく実に巧妙な罠が仕掛けられていますね。エッセイの体裁をとり筆の向くままといった風に綴られていながら、精緻に考え抜かれた構成。一見やわらかく取り付きやすそうでありながら、論理的で明晰で芯の通った堅固な文体。そして文章にあふれるなんともいえない上品さ。須賀さんの文章ってどうしてこんなに魅力的なんでしょう。それはヨーロッパに十数年滞在し伊仏英それぞれの言語に通じながら、あるときは日本語を外国語に、あるときは外国語を日本語に翻訳されていたキャリア、そして須賀さんご自身のお人柄からにじみ出たものなのでしょう。読者は気がつけば須賀さんの罠に見事にはまり、そのとりことなってしまいます。
本作にはいくつかテーマがあると思いますが、作者が自分の人生を切り開いていくうえで時々に出会った人々や肉親のことばが非常に印象的ですね。 「女が女らしさや人格を犠牲にしないで学問をつづけていくには、あるいは結婚だけを目標にしないで社会で生きていくには、いったいどうすればいいのか」と考え続けた大学院生時代。 「宗教とか、哲学とか、自分がそんなことにどうかかわるべきかを知りたい。いまここでゆっくりと考えておかないと、うっかり人生がすぎてしまう」と危惧感を抱くルームメートのカティア。 「ヨーロッパにいることで、きっとあなたのなかの日本は育ちつづけると思う。あなたが自分のカードをごまかしさえしなければ」と作者を励ましてくれた修道女のマリ・ノエル。 「このところ、自分の生き方をサボっているみたいなおまえを見ていると、わたしはなさけなくなるわ」と作者をさとす母。 「おれのために、いまさら、おまえの選んだ生き方を曲げるな。ミラノへ帰れ」自分の看護のためにイタリアへの帰りを躊躇する作者を突き放す父。 そんな励ましや叱咤は、読者である私たちの胸にも響いてきます。
そしてまた、父との葛藤と和解というテーマも作品の通奏低音となっていながら、最終編の「オリエント・エクスプレス」で見事に結実しています。特に病に伏せる父からの「風変わりな」依頼をかなえるべく作者がミラノ中央駅におもむく最後のくだりには思わず目頭が熱くなってしまいます。
十二編のエッセイそれぞれが独立した小説のように完結しながら、作品全体もひとつに完結していくという構成も秀逸というほかありません。須賀さんの作品の中でも最高といいたくなるゆえんです。
純粋に上質な読書を楽しみたい方にはまさにうってつけの作品です。なんとも心地よい至福の時間を過ごせるでしょう。須賀さんの作品のなかでも一押し、ぜひご一読をおすすめします。
今まで沢山のTOEICの参考書を解いてきましたが、一番難しく感じました。 特に、リスニング!異常です(笑) 本番では、いつも9割程度なのですが、本書では6割ぐらいしか取れませんでした...。
これぐらい難しいと本試では簡単に感じると思うので、良書であると私は思いました。
ただし!! 初めて、TOEICを受けてみようと思っている方は避けるべきです! 多分、自信を失くします(笑) ある程度力が力ついてきて、物足りなくなったなあと感じたときに挑戦するのが良い使い方だと思います。
私は、 AKB48に全然興味無かったのですが たまたまこのドラマを見て 好きになりました(T_T)
その中でもラッパッパのサド! 身長も高くてナイススタイル!! 今では篠田麻里子の大ファンです(笑)
女性として憧れます(*^o^*)
前田や部長なども とても魅力がありました! 興味が無い人にも、 一度は見てほしいです(^O^)
AKB48、まさに旬です。
厚みはあまりないですが、SJの裏話満載でとても読み応えがあります。
最初は文字ばかりだなぁと思ったのですが、読めば読む程 ストレンジジャーニーというゲームがどれだけ丁寧に作られているのかがわかります。
安くはない値段ですが、メガテンファンなら一読の価値は十分にあります。
このライブは、ヒットを飛ばした後の初のライブということで、動員数は今までとは比較にならないくらいすごかった。 そして、ゲストが豪華だ。田島貴夫、チバユウスケ、奥田民夫。 アンコールでの、10人+3人でのスキャラバンは必見! アルバムでのスカパラとは一味も二味も違うスカパラを発見できるはず。
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