マイケルヘッジス特集は生前最後のインタビューやら
使用ギター一覧、作品解説など、ファン必読。
Ragamuffin がTAB譜で掲載。
ヘッジスの楽譜の楽曲は数が少ないだけに
これはうれしい。
さぁ、今からギターを始めるぞーという方! 数ある初心者向けギター教則本の中でも、これはとても親切で、解りやすい本です! 押尾さんのギターは難しいと思っている人も、この本は、初歩の初歩から、ちょっとおしゃれに弾くやり方まで、楽しく解説されています。押尾さんのギターとの出会いから、ずらりと並んだ押尾ギター30本の写真と解説なども、ギターファンには、たまりません。ただ、まぁまぁ弾ける人は、初歩すぎて物足りないかも。そんな方は、押尾さんのタブ譜スコアをおすすめします。
TAB付きの楽譜です。今はほとんどがTAB付きの楽譜なのであえて書かないのでしょうが、この楽譜集は、音符とTAB併用です。たまにTABだけというものもありますからね。表紙の写真ではスチール弦のアコギですが、CDはナイロン弦のクラシックギターで収録されています。「ひまわり」の楽譜が付いているのがいいですね。演奏も丁寧で好感が持てます。
見た目の派手なテクニックや特殊奏法で語られる事の多いヘッジスだが、ただ技術的に上手いだけというわけではなく非常に音楽的に高度であると思う。楽曲に応じてエフェクト、リバーブのかけ方を明快に使い分けたり、消音をきっちりすること、ピッチをコントロールする事で彼は絶対に和声を濁らせたりしない。彼の音楽はどれも多層的であり、一度に二つ以上のことが同時に進行していく。いくつもの声部が複雑に絡み合っていて、それはritual danceのようなストロークのみの曲においても行われている。そのような複雑な事をしながらも、さらにライブでは踊りながら弾いていたと言うのだからかなわない。
このアルバムの白眉がafter the gold rushであることに異論をはさむ人はほとんどいないと思うが この曲を他の曲から際立たせているのはもう一人のマイケルである。michael manringのフレットレスベースが なければこれほど素晴らしい作品にはならなかったのではないだろうか。フレットレスとはこういうものですと 言わんばかりの音である。納豆のように伸びる音が厭らしい。
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