とり・みきさん監修の前セレクション『よいこのための〜』も自分的にツボでしたが、こちらはモロどストライクな作品集でした。やはり監修者が町田ひらくさんであるからして湿り気のあるエロチック路線の作品が多くを占めてます。大好きな「すみれ光年」が収録されいて嬉しい。あとパラパラアニメ(もちエロ。お医者さんゴッコだ!)も愉しい充実のベストセレクション第4弾。
つまらぬ家賃滞納でホームレスとなった松井計さんの『ホームレス作家』も吹っ切れたというか、それまでの自分の殻を破った作品だったが、吾妻ひでおさんの『失踪日記』もそんな作品。 後書きを読むと、本当に悲惨なところ、シャレにならない部分は描いてないというが、それでもホームレス時代は十分悲惨だし、精神病院のアル中病棟も相当気が滅入る。しかし、そこで救いがあるのは、誰ともしゃべらない日々が続いて自分の分身と話すようになってしまったホームレス時代の状態から脱し(p.75)、配管工時代には性格がイヤな奴にしても話し相手はいるし、一緒に社内の昇格試験wを受ける元税理士で共産主義者の植下さんなど名脇役がどんどん出てくるようになること。また、アル中"仲間"のナベさん、スキンヘッドのK竹さんを従えて病棟を仕切るシスター(!)のT木さん、面倒見のいいサラサラヘアーのM田さんなどキャラ立ちしている人たちが本当に多くなる。 ほとんど編集者ぐらいしか"他者"が出てこない売れっ子作家時代と比べると、なんと人生を切り結ぶ人たちが多くなることか。結局、こうした人たちとの出会いによって、吾妻さんはまた漫画家として立ち直り、こうした傑作を生んだのだと思う。
~天然ボケ美少女は可愛いということを徹底的に追及したお話。 のんびりでマイペースな、ななこちゃんは超能力少女。空も飛べるし、力も強い。さらに巨大化だってしてしまう。それでも可愛さを失わないななこの魅力。原作のマンガの持つシュールな側面を少し和らいで万に向けに・・・なっていないところが、また魅力だったりするから面白い。ベストセレク~~ションとか中途半端ではなく、全てが見れるのがなんといっても嬉しいですね。~
趣旨はとてもいい。コミックソングではなく、芸人さんの「マジ歌」を中心に集めてみたというのは画期的だし、類を見ないもの。ただ単に「面白い歌」を意味もなくかき集めただけの「お笑いソングブック ナンセンス歌謡の日々」なんてアルバムの10倍、いや100倍価値がある。それに、監修・解説・選曲は土龍団のお歴々だからハズレはない。
でもね・・・裏に大きく「18(関敬六「浅草の女」)以外は全て初CD化」って書いてあるけど、それは間違い。21曲目・林家木久蔵師匠の「酔姫エレジー」は1996年発売の「山本正之作品大全集」に収録済みなんだ。しかもこっちは、B面の「歌奈里亜」も入ってるんだな(なぜなら読んで字の如くどちらの曲も山本正之先生の作詞・作曲だから)。 そういうことで、とってもいいCDだけど致命的なミスがあるので星を4つにしました。ただ、帯にもあるように、こういう良質のCDを多くの人が購入すると続編が出る確率が非常に高くなる。「山本正之作品大全集」は現在入手不能なだけに、このCDを買ってみんなで楽しんで欲しいと思います。
今まで接点のなかったという2大漫画家の歴史的共著。 笑いの中に深い人間ドキュメントがある。 それにしても吾妻ひでおさん、地獄の中からよく復活したものだ。 赤塚不二夫さんの後を追わなくて良かった。 アルコール依存症という病気についても、目からウロコの情報が多かった。 月乃光司という人はNHK教育TVの福祉番組で見たことがあるが、 この本のリアリティーを増やしていた。 西原節も良かった!
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