[イベント]2012ファン感謝祭【引退セレモニー&フィナーレ】

[イベント]2012ファン感謝祭【引退セレモニー&フィナーレ】_20121203

階層構造の科学―宇宙・地球・生命をつなぐ新しい視点

本書で取り上げられている話題は、生命、宇宙、気象現象、地殻形成である。これら対象がマクロな系は、その部分系が互いに非線形的な相互作用をしていることは知られている。これは、現在、一般に“複雑系の科学”と呼ばれて各分野における多くの研究者が探求中である。本書での言葉、不安定、波動とリズム、分岐と合体、カオス・・・等は非線形的プロセスを表徴している。本書においては、系を構成する部分系を、異なった相互作用による階層構造として捉えながら、全体系の発展を理解していこうとする方針が明らかで、具体的に対象を絞ってある・・・したがって、“階層構造の科学”と呼ぶのは理解できる。取り上げられている各話題においては、当然ながら、各々は独自の環境との相互作用、ミクロコスモスからマクロコスモスに及ぶ複雑多重に交差する時間的、空間的相互作用が存在する。本書では、著者たちの研究成果が述べられている。この分野の発展にスーパーコンピューターが不可欠であることはよく知られているが、コンピューター計算の難しさも知るだろう。複雑系の科学”あるいは“階層構造の科学”は、要素還元主義を基本としながら、系全体を捉えようと追及するアプローチである。複雑系に興味ある方、学生さんにもお薦め！