本書は聖骸布を歴史、科学の両面から真摯に、それもかなり深く研究した書物である。
日本では聖骸布はオカルトとして扱われることが多く、真面目に研究するとどういうものなかという観点がほとんど見られない。
本書は10年以上まに出版されているが、その時点までの歴史的、科学的な蓋然性を含めて、十分な論拠を掘り起こし、聖骸布について人間が理解できた事実が記載されている。
多分、日本でこれ以上、聖骸布を深く真面目に研究した本は現在ないであろう。
最新の科学的知見等については、同じ著者が「キリストと聖骸布」という文庫を出しているのでそちらを参照すると良い。文庫本なので本書ほど深い調査内容が記載されているわけではないが、その分、この本を読む前の入門書として使える本になっている。
上述の文庫を読んで興味を持たれた方は、本書でさらに知識を深めることが出来る。
聖骸布について年代ごとに、また科学的に分析した結果を著した本です。 一見難しそうな本ですが、平易な文体で書かれているので読みやすいと思いました。
いろいろな角度から研究に研究を重ねても、いまだに謎だらけの聖骸布。。。 キリストの復活についての知識を深めたい方には必携の本だと思います。
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