「熱き血潮に」の次にやると、いきなりシステムがグレード・ダウンしていることに驚きますが、 やっぱりサクラ大戦は良いと思える続編です。
2000年に放映されたサクラ大戦TVシリーズの第2巻です。この巻では、大神が着任する以前の花組の日常をうかがい知ることが出来ます。 ゲーム本編では大神が帝撃に配属されてから物語が始まるので、TV版で描かれている統率の取れていないバラバラ状態の花組は、OVA「桜花絢爛」の第3話と並んで大神着任前夜の貴重なエピソードと言えると思います。 また、第4話では大神が隊長に選ばれた経緯が描かれているのも注目すべき点でしょう。さくらがアイリスと一緒に遊園地で遊ぶ微笑ましいシーンも個人的には見所です!
外見はとっつきにくそうなジオで「貴族!」と言っているのでどうしてもサクラ3のグリシーヌが思い出されます。 グリシーヌとはまた違った貴族の誇り高さを持っているジオの話と桐朋兄弟の話、他の奏組隊員と音子との日常と音子が花組メンバーに会おうとして奮闘する話で2巻は構成されてました。
戦闘や日常を通して個性の強いメンバーが一つになっていくのは私がサクラ大戦シリーズで大好きなところなのですが、奏組にもきちんと引き継がれているので安心して読めました。
ジオの天然と兄弟の絆が気になる方は是非手に取って読んでいただきたいです。 もちろん1巻から!
サクラ大戦シリーズに欠かせない米田支配人も出てますし、相変わらず酔っ払ってますよ(笑)
サクラ大戦はシリーズを通して、非常に音楽が素晴らしいと思っています。田中公平さんの作る音楽がとても大好きで、サクラ大戦のサントラは全部持ってますが、2は一番聴いてる回数が多くて、今でもよく聴きます。このCDは入手は現在は困難ですが、是非聴いてもらいたいCDです。
2006年に始った『紐育星組レビュウショウ』から数えて、5回目となる星組単独のショウ。 今回は、今までの賑やかムードとは全く異なる、シリアスでダークな雰囲気の濃密なドラマが展開しています。(迫力のあまり、観客席の子供が泣いているのが聞こえます…)
ドラマの密度が高い分、歌そのものの分量はいつもよりやや少なめですが、今回のために書き下ろされた新曲3曲はどれも個性的な素晴らしい仕上がり。ミュージカルのベテラン芸達者4人が歌う華麗な「恋する紐育」。五人のヒロインが過去最高のアップテンポなナンバーを踊りまくる「いつも心にサンシャイン」。そして(星組史上初の歌唱指導が入った)五人の美しいハモリに思わずゾクッとくる、心にしみるバラード「君と会えて」… どれもこの上ない仕上がりになっていると思います。
また、全編出ずっぱりのジェミニこと小林沙苗さんの頑張りも見所です。正直、今までは歴代サクラのセンターヒロインに比べてややインパクトに欠けるかな…と感じることもなくはなかったのですが、今回は全身全霊でジェミニの喜怒哀楽を生き生きと表現していて、ニカッとした笑顔がたまらなくチャーミングでした。
さらに、本編2時間40分に加えて、オーディオコメンタリー含め約480分にも及ぶ特典も毎度サービス満点、サジータ役の皆川純子さんの「(稽古場でいつも楽しそう、と言われ)本当に楽しいんだもん」とのコメントに象徴されるように、一座の仲の良さが肌身で伝わってきて、こちらまでほんわかした気分になりました。
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