さみしいだけの曲である。 その1つの曲を、わずかに楽器の編成を変えつつ、3度繰り返してみる。 するとどうだろう・・・・・・やはり、さみしいだけなのだ。 次第に、聴くにつれて疲労してくる。 この倦怠感に満ちた1つの曲のために、この定価設定で売るのはどんなものか?むしろそちらに疑問が湧く。 しかし、このCD自体は、けっして悪くは無い。憂鬱に抱きすくまれて、さみしく薄暗い気分のなかへ、落ち込みたいだけ落ち込めるだろう、浸りたいだけ浸れるに違いない。なりたければ、の話である。
半野喜弘さんが手掛けたTVドラマのサウンドトラック。現代音楽、クラシック、ジャズにエレクトロニクスを織り交ぜた幻想的で荒涼とした世界に聴いていて思わず引き込まれてしまいます。HDCD仕様で音質も素晴らしい。とにかく美しいの一語に尽きます。
この本に出遭えたことを感謝したいです。
これまで、自分はあまり小説など好んで読む人間ではなかったのですが、 あるラジオがきっかけで興味を持ち、読ませていただきました。
読み進める上で、人間の奥に潜む欲望・葛藤、そして醜さや脆さといった部分をすべて見せつけられているような、しかしその一方で、「生きること」の意味を深く考えさせてくれるような感じを受けることができました。ここまで心を揺さぶられた本は初めてです。
ぜひ一読してほしい作品ですが、特に、20前後の(自分のような)多感な時期である方にはぜひ読んでほしいと感じました。
内容自体はとても重く、読んでいても感情が揺さぶられることが多かった。 なんとも、胸を締め付けられるものだったが、不思議と読後感としては、底から力が湧いてきた。 感情が揺さぶられた分、自分も人生と向き合わないとな、と思えたし、今の自分の辛い状況にも重なり、何とかしていかなければと勇気をもらった。心が締め付けられた分、大きな力が湧いてきた。
恐ろしく灰色だ。
音楽は坂本龍一だが、音色も冷え冷えしている。
ドラマ全体に笑みというのは一切ない。
中谷美紀、石田ゆり子はきれいなのに明るさというのは取り払われている。
ストーリーのテンポ、演出も何だか昼ドラを見ているような流れだ。
だが、これほどまでの色調をTBSやフジのドラマではできないだろう。どこかにからっとした部分、希望を作ってしまう。日テレだから出せる味だ。
このトーンに最後まで惹きこまれてしまうのだ。
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