元SPの主人公は、護衛していた大物政治家の秘密を知って命を狙われ、重症を負う。SPを辞め、故郷に近い北アルプスの山岳警備隊員になった主人公に、大物政治家の魔の手がのびる。 前半は、山岳での遭難救助が中心。映画で見るような過酷な条件での救助を楽しむことができます。後半は、盛り上がってきます。二重、三重にはりめぐらされた罠、誰が味方で、誰が敵なのか?銃弾をかい潜り、主人公が北アルプスを疾走します。 筋は単純ですが、主人公以上に、「いろいろ、かかえた」多くの脇役も活躍します。いろいろな人物も楽しめる本でした。
挿絵がすごくかっこよく、挿絵を見ただけで購入してしまいました(笑) 表紙を描かれている方と同じ方が挿絵を描かれているらしいのですが、ルパンや次元もかっこよく、ヒロインである真紀子も(今回不二子の出番はなし)すごく美人で素敵でした★挿絵は個人差がありますので、まず初めにいろんなサイト様で情報を集めてからのご購入をお勧めします。 内容もすごくルパンらしくて良かったです!
ホラー、山岳冒険、現実と虚構を行き来するSF的な小品などの計9編。この人のは初めてだが、シンプルで明快な書きぶりが読みやすく、かつ楽しめた。ホラーに分類されるだろう数編は、抒情性こそ窺えるものの、実際は全然怖くなく、やや呆気ない。しかし、題材を諸種違えながらの達者な書き分けなど、ストーリー展開やタッチは新鮮で、面白く読むことができた。印象に残ったのは「闇の底より」。いささか不満が残るのが「最終電車」。
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