他の方のレビューを参考に買いました。 なるほどと納得いきました。 引き込まれるようにきいています。 午後のBGMには最適ですね。
ジャケット裏にMilt Jackson, pianoとあるのを見て、vibesの間違いだと思った。テナー、ヴァイヴ、ベース、ドラムスというピアノレス・クァルテット。かっこいいにちがいない。期待してプレーヤにかけたら、ちゃんとピアノがきこえる。それじゃJohn Lewisの誤植か。そう思ったら、ピアノソロが始まってびっくり。二本指ピアノじゃないか! バグスが大先輩ライオネル・ハンプトンの得意ワザに挑戦しているのだ。両手の人差し指だけで鍵盤を叩く、あのスタイル。 え、どっちが巧いかって? うーん、やっぱハンプでしょ。バグスも頑張っているしなかなかいいソロだけど、ときおり指がとなりの鍵盤をかすってしまうのが気になる。ハンプのすごさを知っているだけに、いまいちだなーと思う。 リーダーのバルネは快調そのもの。豪快さとゆたかな歌心を兼ねそなえた素晴らしいソロを聴かせてくれる。この時代を代表する名演といっていいだろう。ドラマーがケニー・クラークだったのも幸いしていると思う。ひかえめながら、名手ならではの巧みなサポートだ。曲目もジャンゴからモンクまでヴァラエティゆたか。どれもいい演奏だが、とくにオリジナルブルース(5)の味わいは捨てがたい。 そんなわけで、バルネを聴くには申し分ないお奨めアルバム。あとはピアニスト・バグスをどう思うかだ。わたしは面白がって聴いているけれど…。
本書は、ガイドブック、文学作品、絵画・写真などに描かれたパリとセーヌ川に触れながら、19世紀半ば以降、なぜ世界中がパリに注目したのかを解き明かしている。 「プロローグ」の後、「川を通過する」「運河に生きる」「川を楽しむ」「川を描く」「川に死す」「橋を架ける」と6章に分けられ、様々な視点からセーヌ川の姿を描いている。 フランス文学が専門の著者だけに、バルザック、フローベール、ゾラから、ウジェーヌ・ダビ、レオ・マレ、ジョルジュ・シムノンまで、彼らの作品の中で描かれた多様なセーヌ川を、その作品を引用・紹介すると同時に、そういった時に現れる作家の個性にも言及している。 また、祭りにおいては、水上槍試合やボートレースが開催され、釣りや水浴(現在は遊泳を禁止されているとのこと)の場としても利用されてきたとのこと。この傾向は現在でも続いている。2002年以降、海辺にヴァカンスに行けない人のために、セーヌ川の岸辺を「パリ海岸」と名づけ、椰子の木・パラソルなどを設置して「コート・ダジュールさながら」の風景を人工的に作って楽しめるようにしている。パリ市が中心となって企画したもので、年間300万人以上が利用しているらしい。こういった行政サービスがあるとは、うらやましい話である。某都知事には、フランスの数の数え方を云々言う前に、これ以上のアイデアを出して欲しいものである。 絵画・写真など視覚的な資料が多数紹介されていることも、本書の大きな魅力の一つ。カラーは冒頭の口絵4ページのみだが、モノクロとはいえ、実に多くの図版が掲載されている。 20世紀初頭のパリの魅力は知っていたが、それ以外の時期のパリも実に魅力的だと改めて感じた。
めちゃくちゃに面白い!訳ではなかった。けど、ヨーロッパのところはなかなかいいと思う。ドナウ、セーヌ、ライン川、引退したらぜひのんびりくだってみたいな、と思ういい景色でしたよ。NHkのDVDでした。深夜にやってる名曲アルバムの川版?お酒といっしょがいいのですかね。
第352回 (2003年5月25日放送) の「パリのセーヌ河岸」と第400回 (2004年5月23日放送) の「モン・サン・ミシェルとその湾」です。特に、後者は空撮を多用して、神々しいまでに輝くモン・サン・ミシェルの姿をあますことなく、とらえている名作であり、今回、それをもとの品質のまま、ブルーレイ版で楽しめるようになった意義は大きいと思います。黄昏の光を背景にした陰影は圧巻で、世界遺産スタッフの思い入れと底力を感じます。映像作品として、高い価値をもつものだと思います。
高度なAV環境にあるかたには評価を得られていないようですが、ブルーレイ版だからといって、すべて最高画質でなければならない、というわけではないと思います。少なくとも、DVDではとても表現できない画質を楽しむことができますし、限りなく、撮影時のマスターに近い映像を楽しむことができるのですから。ブルーレイとて、映像を収める以上、データに何らかの圧縮を施すしかありません。そして技術は日々、進歩しています。
音楽は本放送時とは差し替えられてしまっていますが、シテ島の描写にケルトの源流を見出してモイヤ・ブレナンの歌声を重ねるなど、センスの高さを感じます。バイアスをかけずに、素直に楽しまれてはいかがでしょうか。
|