シナリオ…最初に攻略可能なヒロインは詩、ノノ、ヒナ、伊織の4人で、4人のシナリオを全てクリアすると杏奈ルートが解放される作りのようです。 日常会話は(言葉の)「繋がり」や「韻」を使用(多用)した会話で笑いを取るタイプ。 自分的には結構好きでしたが、合わない人には合わないかも。 個別ルートには杏奈のある一言から分岐します。 一応全てのルートにTrue(杏奈)ルートへと繋がる意味があってそれは○(マル)。 まぁメインは(True除けば)伊織ルート位ですけどね(「詩」ルートも割と関連してますけど)。
このゲームはキャラデザのタイプが2つにはっきりと分かれているので、その意味でも「杏奈」「伊織」ルートがシナリオ的に個人的1,2位です(次いで「詩」かな)。 ノノ、ヒナのルートも主人公の知られざる過去が分かったし個人的には悪くなかったですが。 因みに全員のHシーン(もしくはエロいシーン)も個人的には(描写含め)良かったと思います。
不満点はそれ程大きなものは個人的にはないですけど、誤字脱字及びテキストと台詞音声の違いが結構あったのはちょっといただけませんでした。 特にある一部分ですが、大事な(良い)こと言ったのに台詞の誤字で噛んでる(ライターがミスに気付いてなく、まさに良いこと言ったみたくそのまま会話が進む)のには閉口。 あと子供の頃の杏奈との最初の出会いのシーン(過程)の描写がなかったのがやや残念だったかな(文章での簡潔な記述しかなかったので)。 それから幾つか矛盾している言動(台詞)もあったように思います。
キャラ…前述しましたがキャラデザがはっきり2分化しているのでそこら辺で好みが分かれるかな。 個人的には皆悪くないですが、シナリオと同じく「杏奈」「伊織」が2強です。 詩は未来の姿がかなりツボでしたw 個別でヒナのメガネの有り無し姿を選べるのも良かった。 ただ欲を言えばかなたとハルさんは攻略対象に入れて欲しかった(出来れば折角"チカラ"を持っていた雫さんも)。 特にかなたは専用BGMまであったのだから…ここは是非FDを作って解消を…(願)
音楽…BGMは凄く良いって訳ではないですけど中々だと思いました。 中でもOPとEDの曲は良いですね。 OPはお馴染み橋本みゆきさんで安定していますし、EDも同社の昔のソフト「夏色小町」のOPのイメージを彷彿とさせるような感じの良曲でした。
システム…各種機能とも見易く使い易等相変わらず良いんですが、今回特に良かったと思うのは「バックログ」の使い易さかと。 何時でも何処でも好きな台詞(バックログの表示範囲内ですが)に飛べる(戻れる)し、カレンダーを使って過去の日付へジャンプすることも出来ます。 それにそのカレンダーで過去のその日にあった出来事のまとめを読むことが出来るのにも好感が持てました。 些細な不満にウィンドウモードで起動時文章の下部分が(画面をマウスクリックで上に持ち上げないと)若干見にくいというのはありましたけど。 ところでそういえば今作はタイトル画面で放置するとキャラ同士のやり取りが始まるとはいえ、恒例の自己紹介はなくなってましたね。
総評…多少好き嫌いが分かれる感じはしましたが個人的には総じて良作だったと思います。 特に杏奈と伊織がカギなので、この2人を好きになれれば恐らく楽しめるのではないかと。 この2人のシナリオは(特に)結構感動出来ますしね。 因みに他の方も言われていますが攻略順は妹2人→詩→伊織→杏奈がオススメかな。
以上、駄文・長文失礼致しました。
PCゲームのアニメ版ですね、とにかくいまままでにない(排泄)シーンとか、緊縛、異物挿入、新鮮ですよ
お話自体はテンポ良く読めて面白いですし、確かにノワール系小説が好きな方になら楽しめる作品だと思います。ですが主人公に何がしかの心根の美しさを求める方には受け入れるのは難しい作品です。私は駄目でした。とにかく主人公に全く感情移入出来ません。この主人公深代は、かなり自己中心的な人物です。確かに過去の不幸な出来事で、ある種のトラウマを負ってしまうのは気の毒なのですが被害者面ばかりして周囲を責めてばかりで内省というものをしない。かなり胸の悪くなる人物でした。まあ、その他の登場人物も似たり寄ったりとは言えますが。彼はいずれ母親と同じような末路を辿るのではないかと思ってしまうくらい美徳のきらめきのかけらもない主人公でした。
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