いかにもセットふうの画面にはじめは違和感がありましたが、村人たちの盟約のころから、浄瑠璃風の仕立てが効いてきた。とくにおりんを背負って楢山にいくところは、近松ものの道行を思わせて実によかった。あとで、今村昌平作品をみましたが、共同体の掟を全面に出してきた見方よりも、こちらのほうが胸にすつと入ったようでした。しかし、最後の中央線「姨捨」駅の実写は蛇足というよりも変だった。
いかれた機能だな、amazonのレビュー管理は。
購入して届いて1度通して見たので、ならば視聴レビュー中心に書いてあげよう。
通常DVD盤よりはるかにいい画質になった。 解像度はそれほどでもないが、ハイデフらしい素晴らしい色のりだ。約30年前に世界で唯一度、ニュープリントによるリバイバル上映が行われた際に劇場で見たときの雰囲気が復活している。 この怪奇映画を思わせる強烈な色彩照明のおどろおどろしい色彩があってこその本作だ。 ロードショー公開時とその時のリバイバルで見ていない方は、もはや本商品によってでしか、本作品の本当の生命力は感得できていないのだ、と断言しておく。
ハイデフ版の予告編を制作した、木下から影響を受けたと言う原恵一(『河童のクゥと夏休み』等のアニメ作家。現在、木下恵介を題材にした初の実写映画『はじまりのみち』を製作中)が登場する特典が非常に良くできている。最近、やっと全編見た。ちなみに『二十四の瞳』ブルーレイ盤には同様に『ハッシュ!』『ぐるりのこと。』の橋口亮輔が登場するそうだから、それだけで食指が動く。
それにしてもレビューが未だに皆無なのは、本作にまつわる、いかれた政治論議のせいだとは思う。 レビュー削除にまで工作してくるとは、本当に腹立たしい連中だな。
「静」から「動」へ見事な描写です。くり返しの語り口は、絵本の原点とも言えますね。動物や人とのふれ合いによって、元気になっていくおじいさん。絵も非常に素晴らしく、心あたたまる作品です。
以前、どこを探しても在庫切れ。もう絶版になってしまったのかと思い、出版社に電話すると、問い合わせが多く、増刷が決まったばかりと教えてくれました。購入できてうれしかったです!ずっと大事にします。
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