作者のお母様が漫画が読めるほどに回復なさっているということが素直に嬉しいです。
「わがやの母はビョーキです」1.2巻はとても感動したのですが 中村ユキさんが書くときに抱いた不安「統合失調症が包丁を振り回す 恐ろしい病気だと思われたらどうしよう」という考えが私の中にもありました。 というのも、私は当事者だからです。偏見の目にさらされることを 怖がっている節があります。恋人には告げましたが、作業所以外の友人の誰も 自分が統合失調であるとは知りません。今後も言うつもりはないです。 でも、中村ユキさんはやってくれました。こころさんという比較的穏やかな経過を 辿る人を主人公に、この病気を分かりやすく、誤解の無いよう、そして 変なきれい事(この病気になる人は頭が良いとか、そういう噂のことです)を 書かずに現実をしっかり書いているところが非常に良かったと思います。 同じ統合失調の仲間も「少し難しいけど、面白い」と褒めていました。 確かに漫画として読むと少し難しい処はありますが、専門書として読むととても 分かりやすく、参考になる、お勧めの本です。
統合失調症障害者の薬の服用による体のいわゆる精神の 内面的な視覚がよくとらえられてあります。精神障害者の 精神的な服用によってもたらされる精神崩壊的な辛さや 説明のできない脳の働きによる気持ち、本来の心をどんどん 壊れていく辛さを誰にも相談できないし、相談しても薬という 副作用の説明のできない脳の動きを理解してもらえない 偏見と孤独感。自分の人生に病を患い、後悔と屈辱感そして 副作用で涙も出にくい感情の変化した中で理性も感情も本能も まともに頭が働かず。泣くことも怒ることも頭の中で解決することのできない 苦しみ。後悔と屈辱が自分の人生をもう一度深く考えなくちゃならない 医学的な問題。さまざまな要因が心を蝕んでいく。
こういう本を待っていました。 もっともっとこのような本が出てくれればすごくいいと思います。 私も病気ですが、まだまだ偏見がつきまとい悔しい思いをする 病気ですが、精神病者の患者さんなどにはがんばっていってもらいたいと思います。 あなたひとりだけではありません。応援します!がんばってください!!
精神科の病をテーマにした映画はたくさんありますが、このテーマを取り上げた作品の中でも最も優れたものであると思います。映画館で見た時以来の大ファンです。主人公のナッシュ教授が本当に少しずつ回復していく過程を見事に描いています。また、その回復を支える家族(妻)の姿が素晴らしいです。統合失調症という病を考える上で必見と思います。
統合失調症にかんするさまざまな情報が、整理整頓された読みやい形で書かれています。 誤診されがちな統合失調症と似た病気の一覧といった、痒いところに手が届くような記述もあり。
全体的なトーン、行間でいえば、 この病気を患っても絶望する必要はありませんよ、治りますよ、 といった思い遣りが感じられます。
ストーリーは破綻してます、はい。1回でも退屈になった人には、最後まで死ぬほど苦痛な映画かもしれん。あらかじめ用意された最後の感動まで、丁寧に連れて行ってくれる、ハリウッド系ラブストーリーが好きな方にとっては「金返せ!」率300%。
夜、寝る前に観たい夢を考えたり、好きな女の子が夢に出てくるように、自分勝手なラブストーリーを妄想していた僕(まさか今も?)のような人間には、こんなにグっとくる映画はございませんでしたよっ!
妄想は世界を救う。違う。
音楽も良い。そりゃあ良いってくらい良い。エンドロール時のご褒美に感激。小道具なども良い。ああいいねっ!ってくらい良い。
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