『紺野さんと・・・』の事を良くわからずに見ましたが、何というか・・・本当にシュールの言葉が当てはまります。
このシュールが時に笑いを誘うのですが、見終わった後の何だったのだろうか・・・?と思わせるほどの逸品です。
こんな学生が日常にいるのかもしれませんが、いたらいたで面白いです。
初版を持っていますが、ボロボロになってしまったので新装版を購入しました。もし天璋院さんより強い現代女性はいるかと問われたら私は首を横に振るでしょう。『女は嫁いだ家が即ち死に場所』の言葉通り、腹を括り嫁ぎ先の人間として生き死ぬことができるだろうか。私には正直無理なことだ。私には無いこの潔さが彼女の強さと感じました。激動の時代を生きた彼女に敬意を表します。そして、初版本2冊と新装版の2冊は一生の宝です。
つや消しの装丁が高級感があって素晴らしい。永久保存しておきたい。内容もいい。下も絶対買おうと思った。
娯楽時代劇としては満点。宮崎あおいにも満点。稲森のいつにない力の入れようもポイント。 各種歴史的捏造には目をつむりましょう。
ただ箔付に「宮尾登美子」原作を無理やりNHKが持ち出すから訳のわからないことになっている。 特に後半は「氷川清話」か「海舟語録」あたりの与太話の引用で終わってしまうのはその影響。 むしろ、篤姫の真価は、事実上の旧徳川公爵家(宗家)の女主であり、徳川家達の養育や旧臣のために奔走するあたりで出てくる。 また和宮と篤姫の明治後の心情のやり取りももう少し丁寧に描いて欲しかった。 「君が齢 とどめかねたる 早川の 水の流れも うらめしきかな」 和宮薨去後、その終焉の地、箱根塔ノ沢で篤姫が読んだ句。
また和宮は自らの歴史的使命(まず歴史上「名」の出てくる皇女が何人いたか?)に極めて自覚的であったことも重要。 「惜しましな君と民とのためならば 身は武蔵野の露と消ゆとも」 そして「徳川の嫁」としてその生涯を全うしたこと。この辺まで描ききって欲しかった。
どうでもいいが周囲のアラファー飲んだくれ女性は皆、菅野篤姫に軍配を上げる。なぜでしょう? →実は菅野篤姫も創作物だが、和宮が終生家茂の写真を大切に持っていたくだりなど、細かいエピソードなどは余程菅野篤姫の方が文献を読み込んでいる。 (この篤姫ブームの基礎票を固めた影の功労者は、実は菅野篤姫であったことは指摘しておきたい)
一年前、本作品が、「来年の大河ドラマ原作本」として、店の一番目立つ場所に平積みされていた。そのとき、「どうしようかな」と迷った。先に読んでおくと予習にはなるが、入れ込みすぎると批判ばかりが先に立ったりするものだからだ。迷った末に「読まない」ことに決めた。そして、一年間大河ドラマが終了するまでは読むまいと心に誓った。そして、先日ついに大河ドラマは終了し、ようやく読むことができた。
上巻を読み終えて、まず思ったのは、「一年間我慢した甲斐があった。先に読まずに良かった」と心の底から思った。
ドラマが終わってから日が浅いという理由もあるが、物語がイメージしやすいのだ。特に、篤姫と家定の会話のシーンや、幾島と滝山のシーンはイメージどころか映像として流れているようだった。
大河ドラマを見た人はぜひ見てほしい。先に読んでしまった人も、もう一度読み返してほしい。きっと私と同じ体験をすることだろう。読んでない人は「読んでほしい」ではなく「読まなくてはいけない」だ。きっと、篤姫をもっと好きになり、ドラマを思い出すこともできるだろう。
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