北村薫さんの全8編収録の短編集。
北村さんの作品は今まであまり読んだ事がなかったけれど、この短編集は陰と言うか毒を含んでいて色々考えながら読めた面白い一冊でした。
こんな日常の中に潜む毒を描いた作品は深くて結構好きです。 人間心理の奥深さも感じました。
「三つ、惚れられ」が印象に残ります。
中居さんへのインタビューで、こういうような感じのお話がありました。 【僕がサヴァン症候群であるアタルを演じたことで、その方々が良くない印象や偏見を持たれないようにしたい。そのためにはアタルの周囲のキャラクターを個性的にすることで、サヴァンを特別じゃなくあるひとつの個性として視聴者の方に感じてもらいたかった。】 ドラマを見始めた頃、アタル以外の人物が多少ごちゃついてるなぁと感じていたのですが、その理由が何だか分かったような気がして興味深かったです。 中居さんの想いが、きちんと反映されていたんですね。 私の子供の頃からテレビで大活躍を続けている中居さんですが、改めて彼を観ると、素敵な顔立ちやかわいい表情をされているのが沢山味わえます。 栗山千明さんや北村一輝さんの、幾分大げさチックなコメディ演技が、中居さん演じるアタルにある意味振り回されている様も楽しかったです。 なんらかの形でいつか続編も期待したい、毎週日曜夜に楽しみにしていた、そんな素敵なかわいいドラマでした。
本作は、中島朋子女史が迫力ある演技で重要な役割を果たし、彼女が真の主演に感じました。一般には、藤原竜也に対する絶賛が多いようで、期待して観れば、セリフが聞き取り難くここまで絶賛される理由が正直よく解りませんでした。本作は、中島朋子と名脇役が藤原竜也を盛り立てていると感じざるを得ませんでした。
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