発売される国によって曲順が異なるので少し困惑するが、アルバムの特徴を冒頭から印象付けるニュージーランド(NZ)発売の特別盤の曲順が個人的にはベストと思う。以下、その曲順に基づいてレビューしたい。「Who Painted The Moon Black?」「Beat Of Your Heart」はバラードで、これまでのクラシカルな発声は影を潜め、より自然な発声による潤いのある澄んだ声が大変印象的である。無理のない音域での安定した演奏で、その分、より情感豊かに歌われている。「Never Say Goodbye」「Dark Waltz」「Heaven」では、高音域の綺麗なピアニシモが要所要所にちりばめられ、さらに、引き込まれて行く。「In Trutina」「Across The Universe Of Time」「River Of Dreams」とロマンチックな歌唱が続く。ロイヤルフィルハーモニック管弦楽団の伴奏もアルバム全体を通して統一感があり、1曲1曲聴くよりも聴き通したいアルバムだ。「Wuthering Heights」ではケイト・ブッシュを彷彿とさせる華麗な高音域が披露されている。「My Heart And I」で綺麗なバラードに戻り、「Benedictus」は穏やかな中にも勇壮な印象を与える曲である。最後は「Hine e Hine 」でゆったりと静かに締めくくられている。ボーナストラックの「Pokarekare Ana」 は南太平洋の海原が目に浮かぶ壮大な演奏で、「Amazing Grace」も1st アルバムのライブ録音より、この新録音が良い。今後の歌唱がこのようなスタイルに定着するのか、あるいは、クラシカルな歌唱もさらに発展させていくのか、楽しみだ。清涼感溢れる歌唱が見事な伴奏に支えられた聞き応えのあるアルバムである。
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