ラメントのドラマCDを買うのは初めてなのですが(以前出ている猫側のCDは聴いてないのですが) これはクオリティが高いです。 二枚組で、一枚目が悪魔サイドの話、二枚目がシュイ・リークスの話という構成です。 ゲーム本編で祭りの一日目に悪魔がそれぞれどっか行ってる、みたいな描写がありましたが、 その「それぞれどっか行ってる」場面の話だと思います。流れ的に。 ゲーム内では猫側との因縁もなく、憤怒の悪魔らしいところも見せない影の薄いラゼルでしたが そのラゼルがなぜ憤怒の悪魔になってしまったのか、非常に丁寧に描かれてます。 ラゼルが憤怒の悪魔だということに納得です。 お笑いとおちゃらけ担当のヴェルグ・フラウドの過去も出てきます。 ラゼルの話ほど綿密には描かれていないのですが、どちらも幼少時に心に傷を負っていて 悪魔になるべくしてなった、ということが匂わされています。 カルツの過去はほとんど語られていないのですが、ヴェルグとの会話を聞く限りでは 以前のCDでカルツの過去が語られているのでしょうか?(聴いてないのでわかりません)
シュイ・リークス編は、ゲーム本編の真相エピソードにさらに肉付けして丁寧に語ったものです。 出会いから、2匹がうちとけていく様子、最後の悲劇まできっちりと描かれています。 癒し系のシュイにツンデレのリークスの対比が面白く、話はシリアスなのに思わず笑ってしまうところもありました。 「世界が君を殺しても、私は君を忘れない」っていうのが、 シュイのだけではなくリークスの心情でもあることがよくわかる、いいシナリオでした。
コノエ・アサト・ライ・バルドはあんまり出てこないので この4匹だけを目当てに買うとなるとちょっと高くつきますね。 私はヴェルグ目当てだったのですが、ヴェルグ以外の話も声優さんの演技も、素晴らしいものでした。
皆様ご存知、加藤剛さん演じる大岡越前シリーズ。 第三部では全シリーズを通して唯一大岡家に嫡子(忠宣)がいる設定になっています。 これにより、特にいつもと違う顔が見る事ができるのが越前の妻、雪絵。 今までも妻として越前を支え、信じ、時には共に死を覚悟する事もいとわないなど、 理想的な妻、雪絵を演じてきた宇津宮雅代さんが、母として息子忠宣に凛として接する姿を見る事ができます。 他にも立場の違いゆえ衝突する越前と伊織。 お互いの立場を譲らず本音をぶつけあう事ができるのも、お互いの深い信頼関係があってこそ。 また、片岡千恵蔵さん演じる頑固一徹だが歳の割にはやんちゃな越前の父、大岡忠高もいい味を出しています。 そして、越前の配下の者たち。 幼少の頃から越前を支え、今では右腕となっている大坂志郎さん演じる村上源次郎はもちろんの事、 若さゆえ時に時には失敗もするが、都度、越前にたしなめられたり励まされたりと 徐々に成長していく池田大介を若き日の原田大二郎さんが、 また、その存在自体がハードボイルドな雰囲気を醸し出す与力の神山左門を天知茂さんが演じます。 ストーリーも毎回、結末の落しどころが気になるものばかり。 それでも最終的にはどこかにひとすじの光が見えるような、そんな大岡越前の世界にたくさん触れる事ができます。
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