野原しんのすけのモデルになった二階堂信之介の激動の人生を描いた物語! 「クレしん」のしんのすけとはかなり違っていておもしろいです。 しんのすけ伝説の他にもいろんな話が入っていています。ただ再編集された話ばかりで、新しく描かれた話がなかったのが残念です。
新作のクレヨンしんちゃんにいまひとつ感がある人にはぴったり。 平成6年放映なので、テレビや携帯の形が古かったりアルシンドの髪型をしたり時代?を感じさせるものがある。 しんのすけの目が大きくなって、話し方が今と同じになった初期のものでしょう。 オープニングは「オラはにんきもの」、楽しいね。 自分的には第10話「野原家のリコンだぞ」がお気に入り。 クレヨンしんちゃん好きならぜひ。
他の方のレビューにもありますが、この50巻、いつも通りに微笑ましく淡々と終わります。
しかし、それで良かったのだと思います。 例えば病気などのように、ある程度、自分の死期が予測できる状態で原稿を描いていたならば、ひょっとしたらこの50巻は今までとは違う、「しんちゃんらしくない」ものに仕上がっていたかもしれません。 作者本人も予想だにしない不慮の事故で亡くなったわけですから、当然と言えば当然なのですが、私は本書が「いつものしんちゃん」で終わっている事に、ホッと胸を撫でおろしています。 それは、作者である臼井氏が亡くなった後も、その子供であるしんちゃんが私達読者の中でずっとずっと生きている、生きていける事を意味しているからです。
巨匠の魂に敬礼しつつ、連載を引き継ぐスタッフの方々に激励を送りたいと思います。
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