シリーズ3作目になるけれど,イチローが紡ぎだす言葉は一向に輝きを失いません。言語能力が高い人だとつくづく思います。
本書では「日本で積み上げてきた安打だけではなく,凡打も,ぼくの技術を磨いてくれた」という言葉が特に印象に残ります。失敗からも学ぶことはあるという話で,よく聞くといえばよく聞きますが,実績を残している有限実行の人・イチローが言うと説得力が違います。
他にも印象的な言葉がたくさん収録されているので,パラパラとページをめくるのが楽しいですね。その日の気分によって気になる言葉も違ってきます。
ゲームに出てくるイチローがあまり似てないです。 打つときはただタイミングを合わせればいいので簡単です。
何のために、何をするか? イチローのひたむきな姿勢が、いつもまよっている私に、「周りは関係ないんだよ。あなたの姿勢はあなたが決めるんだ。」と言っているような気がします。人はどんな立場でも、「出来る事」があるから、一つ一つやって行こうと思える本です。イチローは天才なだけじゃない。誰よりも、努力家で、そしてプライドは世界一位だと思う。
従来の野球ゲームのつまらない理由は、ストレートが速いほど打たれて良く飛ぶ。 またヒットやHRが出過ぎて緊張感がなくなる・・・等々。 所詮、画像・演出を重視した爽快感追求型の「野球風ゲーム」が多い。 だがこのソフトは、画像と演出の稚拙さ(笑)を補って余りある 「野球のリアリティ」がある。 まず、ストレートの速い投手は打ちづらい。 この野球の基本がおさえてあるだけでうれしい。 速球で空振りを取り、詰まらせてポップフライという普通のことがやっと出来たという感じ。 一連のメジャーリーグゲームで、ジョンソンやマルティネスの速球が簡単に長打されてしまうのとは大違い。 速球が変化球に見える欠点も、調整すれば豪快なストレートが拝める。 また、佐々木がなんとスライダー投手だったので、 イメージに合うよう設定し直したりもした。 AIは数段階あり、低レベルでは失笑プレーも出るが、 高レベルでは手に汗握る展開となる。 たいていのゲームで投手は、緩急でコーナーを攻めれば打ち取れるのだが、 このAIでは狙ったところへ必ずしも投げられないリアル性もあって、 四球を嫌がり甘いタマを痛打されることもたびたび。 特に制球力のない投手をリードする緊張感が味わえる。 一方で制球力ある投手はストライクを集めすぎると打たれる。 中でも強打者には初球の入り方が重要かつ危険だ。 初球にコーナーを丁寧に突いたつもりが、パワーで持っていかれたのか 4・5・6番と全初球で3連続HRを食らったこともある。 点差が開きにくいので、対強打戦やピンチではボール球をいかに有効に 使うかがポイントだと思う。 疲労度に関係なく投球回によって連打が止まらぬケースもあったり なかったりで、投手交代は慎重を要する。 とにかく、対戦相手に恵まれない生活形態では、AI能力の高くない ゲームは画像や演出が良くてもすぐに飽きが来るので、 プレー自体のリアリティを高めたこのAIは賞賛されても良いのではないか。
まずまずのゲームです。最近、大リーグの野球ソフトが増えていますが、一番やすくてお手ごろなのはこれでしょうね。選手の数は1000人を超えていて、各球場もリアルに再現されています。ただ、日本人選手の顔がイマイチです。あと説明書がないとゲーム画面はすべて英語なのできついです。パワプロ好きで新しい野球ゲームをやってみたいという人におすすめのゲームです。
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