シンガーソングライター浜田省吾の初期の最高傑作である このアルバムを聴き終えた時、まるで青春恋愛小説の名作を読み終えた後の感動を感じている君がそこにいるだろう 浜田省吾の詞のエッセンスと才能が発揮された傑作である
タイトル買いしてしまったが、30歳以上が読む本ではない。 10代20代で、東大早稲田慶応を目指す位志しの高い若者が読む本。 エリートはエリートと繋がり、そこからまたエリートへと繋がる。 裸一貫から成功してやる!、、なんてハイリスクを取る愚かな道は論外。 地道に努力せよ、ということ。正論。
「君たちはどう生きるか」ですよ。何と大上段に構えた題名!そんなん言われたくないわ、と思いつつ読んだのですが…。 読み終わった時、いやあこれは大変な本だ。こんなに内容のある本を、文庫本でお安く読んでしまって良いのかなあ、と妙なことを考えつつ、実に心を打たれたのでした。 「君たちはこのように生きられるか」「君たちにはこのように生きてほしいのだ」と、著者が真摯に問いかけてきます。「人間である以上、このように生きることは非常に困難だろう。でもあえて、このように生きてほしいと願うのだ。人間としての誇りのために」 人間としての誇り、それがかつてないほど求められている今だからこそ、ぜひ読んでおきたい本です。
浜省の歴史を前・中・後期にザックリ分けると、本作はポップス路線だった前期のエッセンスが集約したものであると思う。この後、『Home Bound』からは現在に至るスタイルになる。 1曲目はTVCMに起用され、確か「○のヒットスタジオ」にもこの曲で出演したはず。ちょっとは売れたようである。しかしながら本作自体は余り売れず、本人曰く、どうせ周りの言うことをいろいろ聞いても売れないなら、好きなことをやってやれ、という思いで作ったのが『Home Bound』だそうである。そして『愛の世代の前に』等で徐々に評判を上げ、『Promised Land』でついにベスト10入りを果たした。 と、ここまで書くと本作は駄作か、思われるかも知れないが、決してそんなことはない。逆に、1曲1曲が試行錯誤の末のレベルの高さがうかがえ、素晴らしいポップスアルバムであると断言できる。陽があたらなかっただけなのだ。 スコーンと抜けた青空を思わせる気分爽快な1曲目、恋愛の切なさと苦しさが胸に迫る5曲目、7曲目は『北の国から』に挿入歌として起用されたが、発表時から多分10年以上経過していたと思う。にも拘わらず起用されるのは、やっぱり良いからなのだ。最後の本作タイトル曲は、浜省全ての曲の中でも、珠玉の1作だと思う。
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