タヒチアンのアレンジや大人っぽいアレンジも加わってバランスのよいアルバム
車椅子生活となった舞踏家・大野一雄さんを追ったドキュメンタリー・ダンスフィルム。 病院で診察を受ける一老人としての大野さんも登場しますが、注目したいのは、日常と踊りとに 線引きのない、その在り方です。蒲団の上で肌着一枚でも、パンやらごま塩やらが並ぶ食卓でも、 大野さんは踊ります。
例えば台所で座って踊っている大野さん。横で、息子の慶人さんが電球をとりかえ始めた音で 動きを止め、卓上のごま塩のびんを回しながら「ごましお」とつぶやき、次の瞬間またふっと 踊りに没入していく。何度見ても笑ってしまうシーンなのですが、踊りはあちら側に足掛ける 行為でもあり、大野さんは自在に行ったりきたりしていた人なのだと感得されます。蒲団の上 で、肌着一枚で、初々しく踊れるのは、大野一雄さんぐらいでしょう。
後半は、誰もいない劇場で、ひとり、車椅子のまま踊る姿をカメラが追います。 その劇場で踊ったことを「忘れちゃった」と言ったあと(そのやりとりは、悲しくもあたたかい)、 そんな自分に出会いなおすかのように40分ほど踊り続け、最後に誰もいない客席にむかって言う 「Thank you」が、胸に迫ります。
同じ監督による7分の作品「ベニス、1999年9月」は、大野さんが歩けていた頃にベニスで 撮られたモノクロの、光が美しい映像です。
500円という値段の安さで全く期待してなかったのですが、見てみるとすごくいいです。オアフ島の映像はどこも定番な場所ばかりで、それが逆によかったです。ハワイに住んでいたころが懐かしく思い出されて涙が出そうになりました。もうすぐ旅行でハワイに行くのでこれを見てテンションあげていこうと思います♪
歌い手は最高。ただ、個人的な趣味ですみませんが、そういうことなのです。
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