自分は一度腰を据えて鑑賞したあとは実は真剣にこの作品をあまり見ていません。 と言うのも部屋でゆったり過ごしている時間にテレビで流しっぱにしているのです。 音楽も映像も非常に良く、流しっぱで再生しているとすごく部屋の雰囲気が良くなります。 見れば見るほど深い作品だと思いますが、自分はあえて生活を彩るツールとして再生させて頂いています。
これは買っておいても損はないでしょう。どこかで見たような、幻想的な風景が、懐かしさと切なさを喚起させてくれることは間違いありません。二重惑星や空中都市は特にお勧めです。一度こういう世界に住んでみたいものですね、全てを忘れて。イバラードシリーズは他にも購入しておりますが、どれもこれもお勧めのものばかりです。何気に「耳を済ませば」の背景でも使用されていましたね。さすがですな。あなたも童心に戻って、幻想的なこの世界の旅をすれば、つらいことなんかすぐに忘れられますよ(笑)。
絵画にありがちで擦り切れた表現しか思いつかずもどかしいが、 それは透明感だ。 ものを描いて、本当の透明よりも透明に見せられるって何なんだ。 極上の絵画は自分にとって永遠の謎。
映像よりも音楽がよかったです。 井上さんのタッチは、やはりオフ媒体で見た方が綺麗です。 アニメ絵になると柔らかさがなくなってしまうので、人物はいっそ動いてくれなくてよかったなー、、、なんて思えてしまいます。
絵画とともにイバラード大図鑑がこのCD-ROMの特徴です。 イバラードとは、ただ単に色彩がきれいなだけの風景画ではなく、SFというかファンタジーの世界の一コマです。そこでは我々の世界とは異なる物理法則が支配しています。だから山が空に浮かんでいたり、森の地下に都市隠れていたりするわけで、それにはそれなりの背景があるのです。 指輪物語の作者トールキンは、エルフのために新たに文字を自作したといいます。でもその文字は直接には本にでてきません。イバラードの絵画も、その製作の背景には歴史や経済がつくられていますが、それは直接には絵画には現れてきません。単に住民の服装や街の情景に反映させているだけです。絵画鑑賞とは、本来絵のみを通してそうした背景を感じるとるべきなのでしょう。でもこのCD-ROMの図鑑や講義が理解の手助けになるのは事実です。それまでばらばらに見えていた画集に、ある自分なりのストーリーが見えてきます。 バックに流れる透明感のあるメロディーもまた独特です。それはどこの国の音楽とも判断しかねる、まさに別世界の調べのようです。
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