ミレーヌ・ファルメールのビデオクリップ集DVD 彼女が拠活動の点をアメリカに移してからPVを集めたもので映像的にも、 アメリカ映画を思わせるカット割りの多いものとなっていて、 一見ヨーロッパ的静寂と暗黒度は薄れたように思えるものの、 センスの良いメジャーな作りの中にも、彼女の持つアートな感性は所々に垣間見えて、 やはり素晴らしいといわざるを得ない。 フランス語による情感たっぷりの歌唱は映像と結びつき、見るものを釘付けにせずにはおかない。 まるで香港ファンタジー映画のような中国美女に扮したミレーヌ、 絶望にのたうち血の海に浸るミレーヌ 娼婦とファーストレディの二役を同時に演じるミレーヌ、 サーカスで玉乗りをするミレーヌ、 こと映像という視点からすると、ここまでの場所に到達している歌手が この世界にどれほどいるだろうか。 彼女の表現するものは、愛と憎しみと悲しみ、光と闇、時の流れ、血と涙、 美と醜、生と死、でありそれはつまりはこの世界のすべてである。 ボーナス映像での、 何十万人だか見等もつかない大観衆の前で歌う彼女の姿は、 まるで女神のように輝いて見える。 陶酔に満ちた人々の顔を見れば明らかだ。 この一人の歌手のために命をかける人間が、たとえ何百万人いても、 私は驚かない。これも必見のDVD。
まず、ただのヴィデオクリップと思わないで欲しい。 音楽だけでも十分にこちらのイマジネーションを膨らませてくれるというのに、彼女の映像作りの意欲は、観客の予想を上回るものだというのが正直な感想。ここまで、短編映画のように丁寧に作る? ざっと十年前の作品が入っているが、これだけのものを当時作れた彼女の才能。すごすぎ。「ドゥース」なんて、歴史映画みたいだぞよ。 一番は「サン・コントルファソン」!!あなたも映像の中に引き込まれること間違いなし。
ミレーヌ・ファルメールの2006年のライブDVD。
パフォーマンス・セット・映像、すべてが豪華で、大満足な内容のライブDVDです。
衣裳替えの間のダンサー達のパフォーマンス等も観ていて飽きさせません。
とても内容が濃く、見応えのある一本です。
個人的には、ジュリエット・グレコの“デザビ・モア”が、アレンジを含め大のお気に入りです。
映画は、ブルーレイとDVDの2枚組み等で、映像の比較をしてみると字幕の鮮明さ程度で、特にCGの多用された作品は、殆ど違いが感じられませんでした。
ライブ映像のブルーレイは、初めて観たのですが、DVDと比較して画面全体の鮮明さや人物の肌や質感のリアルさに格段の違いを感じました。
このブルーレイは、フランス盤PAL方式・リュージョン2なので、ブルーレイドライブ搭載パソコンで再生するのが簡単かつ安いですね。
Mylene Farmerの音楽履歴がわかる三枚。新曲は二曲でDu TempsとSois-moi。Volume1(2000年までの30曲)はLaurent Boutonnat氏の音楽世界が非常に強く発売当時のフレンチ・ポップの中でもオリジナルな地位を占めていますが、 Volume2(2000年から現在17曲)は、中国旅行などの影響を受け世界各地の音楽からインスピレーションを得たり、エレクトロ系のポップサウンド色を強くしたりして野心的に変貌していくようすがわかります。前アルバムBlue Noirに続き、新曲の主傾向を定め、ひとつが彼女の美声をメインにしたもの。もうひとつは彼女の美声とオーケストラの音を結合させてより複雑な構造となり音楽と音響を融合させて楽しむものになっているようです。Du Tempsは前者、Sois-moiは後者にあたります。個人的にはほぼBest of: Deluxe Edition毎日Volume2を聴き返すたびに、ここにはこんな音があったのかと発見する喜びにはまっています。
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