実に興味深いDVDである。ベートーヴェンの交響曲第4番は、ムラヴィンスキーが愛してやまなかった作品である。(ムラヴィンスキーの演奏記録を見ると、この曲の演奏回数が多い事に驚かされる。)1973年、彼が初めて日本を訪れた際、彼が、東京公演の第一夜に、この曲を演奏し、聴衆を興奮させた事は、今も語り草に成って居る。そして、その際、滅多に誉めない事で知られて居た音楽評論家の大木正興氏に「驚くべき演奏」と言ふ言葉で絶賛をさせて居る事なども忘れがたい。その、ムラヴィンスキーが愛してやまなかったベートーヴェンの交響曲第4番について、ムラヴィンスキー自身が、このDVDに収録されたソ連のテレビ番組の中で、これほど雄弁に語って居た事は、私にとって、驚きであった。その中で、ムラヴィンスキーは、ベートーヴェンが、この曲を非常に短い期間に作曲した事などを語りながら、この曲への自分の想ひを語って居る。--非常に興味深い分析で、それを聴くと、彼が、この曲をあれほど何度も繰り返し演奏した理由が分かる様な気がして来る。(ソ連のテレビ番組に、こんな質の高い音楽番組が有った事を知らされただけでも、このDVDは、大きな収穫であった。)--ベートーヴェンを愛する全ての人にこの素晴らしいDVDを推薦する。ムラヴィンスキーの解説と演奏によって、ややもすれば、第3(「英雄」)と第5の間の曲として、過小評価される事も有るベートーヴェンの交響曲第4番の素晴らしさが再認識される筈である。そして同時に、ややもすればチャイコフスキーとショスタコーヴィチの演奏者としてその名を想起され勝ちなムラヴィンスキーが、実は、20世紀最高のベートーヴェン指揮者であった事が、このDVDによって、再認識される筈である。
(西岡昌紀・内科医)
いろんなシューベルトの歌い手がいますが、アマゾンの視聴でいろいろためして、私はこれにしました。「菩提樹」「魔王」の2曲が好きなので、この2つを聞いて比べました。うたう人によってねちっこく歌ってたりするシューベルトCDもありましたが、このフィッシャーディースカウの歌声は、中でも比較的カラっとして、明るく歌うのが聞きやすく私好みだったので。
このシリーズは、とてもコンパクトにまとめてあるので、時間がなくてもその作曲家の一生がわかり、時間のない社会人には、とても嬉しいシリーズだと思います。
着脱が簡便で、使いやすいです。もっぱら先の細いヒールやブーツに装着予定なので特に問題はないです。
この小さい本にして、シューベルトの一級の資料となってます。客観性をもってシューベルトのひだを知ることが出来ました。ある程度シューベルトを理解した人向きではありますが。
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