今までの作品とキャラの外見や性格、話の雰囲気や展開等々…丸被りですが、結構面白い漫画でした。
キャラの性格が意味不明だし、当て馬キャラだらけですが、性描写に頼りきりじゃない分ストーリーはしっかりしていたように思います。
矛盾やトンデモ展開を無視できるなら、十分楽しめるレベルです。
1990年あたりの「ちびまる子ちゃん」のエンディングテーマ曲として放送されていました。歌詞やメロディ全体が陽気な感じでテンポもちょっとだけ速い。そのため大声で楽しく歌いたくなってしまう曲です。実際、カラオケに行ったときたまに歌います。
ロジャー・シャロットと名乗る齢90才の老人が、若き日々の冒険談を「回想録」として書き残す・・・という形で話は始まる。
帯や背表紙のあらすじをみると、ロジャー1人が探偵のような感じだが、ロジャーはあくまで探偵助手で、メインの探偵は、ロジャーがその昔主人と呼んでいた「ベンジャミン」である。(この「ベンジャミン」がなかなかの曲者である。)
最初の密室殺人の被害者が残した「詩」の暗号文と現場に置いてあった「白薔薇」の謎を、2人が右往左往し、命まで狙われながら解いていく。
15−16世紀あたりの英国(とスコットランドとちょっとだけ仏国)が舞台で、この辺の歴史に詳しい人は初めから楽しく読めると思うが、ちょっと苦手or全く無縁と言う人は、ストーリーが動きだす中盤までちょっとつらいかもしれない。(かくいう私がつらかった・・・)
読んでいて気になったのは、話の途中でロジャーが本筋と違う話をちょこちょこ挟むので、興をそがれることがある。(が、読み終わるころには慣れると思う)
このロジャーの「回想録」はまだまだ続きがあるようなので、次回作が待ち遠しい。
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