たんたんとひたすらJAVAの言語仕様を説明が続くので書籍としては退屈で少々つらいものがあります。テクニックや TIPSなどもありません。しかし言語仕様を要領よく詳細にまとめてあるので、言語を1つ2つマスターした方なら、それほど読むのに時間はかからないと思います。特に C++ を知っている方ならすいすいだと思います。 JAVAが初めて学ぶ言語ならこの本は不適切でしょう。プログラミング言語の基礎知識やOOPの知識は大前提になってます。しかしプロのプログラマならこの本からはじめるのが最も手っ取り早いやり方だと思います。この本を持っていればJAVAの言語仕様に関しては特に他の本は要らないと思います(もちろんライブラリは別です)。
ある程度自分のJavaプログラミングのスタイルを確立した人が、改めてJavaを勉強するのに最適です。
本書を用いることで自分のJavaプログラミングに関する知識/スキルの棚卸しと補正ができると思います。
内容としては指南書のように「〜〜をすべし」「〜〜はすべきでない」というような書きっぷり。
端的に「こういうときはこうすればいい」と方法論を示すだけではなく、
本書は「なぜこうするのか?」「何が良いのか?」「何が問題なのか?」がちゃんと説明されています。
単純な「読み物」としても面白いと思います。
例えばシングルトンパターンやstaticファクトリーなど、
本書を手に取るレベルの人であればおそらく既知であろう事柄であっても、
本書を通じて改めて「なるほど」と感じると思います。
個人的な思いですが、翻訳がちょっとアレで読むのに疲れるかもしれません。
英語が読める方は洋書の方が良いかも。
これは、警察小説と恋愛小説とが、巧く混ざり合った作品です。
それも、極上レベルの。
この作品を読むために、先にRIKOシリーズ3冊を読み
山内練と、麻生龍太郎という登場人物をほんの少しだけ、掴んだつもりでいた。
RIKOシリーズは、この作品のその後…という設定なので
山内と麻生の繋がりが、どれだけ深い刹那なのかということを
この物語で全て語られている。
RIKOの時は、冷酷なイメージであった山内の内側が見える。
山内練のファンサイトがあるのもなんだか頷ける。
冤罪という重いテーマと、実際に起きた殺人事件とが
交差してストーリーが進み、読み手を飽きさせることなく
上・下巻1000ページ近くを突き進む。
聖なる夜に起こった出来事が、新たな殺人事件の真意にも繋がる。
将来を嘱望されていた練へ、襲い掛かる「冤罪」
それを担当した刑事、麻生。
子供を轢き殺された母親。
父親を焼き殺された娘。
彼や彼女達の悲痛な叫びが、絡まりあって一気にラストへと縺れ込むあたりは見事。
ホモセクシャルに偏見を持つ方にも、是非読んでもらいたい。
それは、必要不可欠な設定であり
そういうものを超えた 人間のラブ・ストーリだと思うから。
読み終えた後、しばし呆然とした。疲れた。
こんな刹那な物語は、そう続けて読めるもんじゃない。
当分は、ライトな短編小説でも読んで 少し肩の力を抜きたいとさえ思う。
柴田よしきさんの書くものは、どれも好きです、今忙しくて最初の出会いのところまでしか読んでません、続きを早く読みたいです。
「ふたたびの虹」で登場した、京料理のおばんざい料理を出す小料理屋を一人で開いている女将の吉永と常連客たちの心温まる話の続編。 前作は、おばんざい料理とお客たちのやりとりを交えながらも、女将の吉永の過去が中心に展開されていたが、今回はお客とのやりとりが中心に描かれており、あっさりと読めた。しかし、あっさりし過ぎていて、前作と比べると少し物足りなかった。 6つの短編集に登場するおばんざい料理は値段の割りにどれも手が込んでいて、とても美味しそうだった。常連客の話にむやみに口を挟むのではなく、静かに話を聞きながらも奥深い話をする女将の態度にも好感が持てた。実際に会社の近くにこんなお店があればぜひ行きたいと思ったので、さらなる続編に期待したい。
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