これは今で言うところ、PV集&インタビュー集である。 ビデオで発売された当初は「I」その2年後位に「II」が発売したのだが、このDVD復刻版ではIとIIをそのまま1枚のDVDに収めているので、お買い得感がとてもある。 ただ音源まで当初のステレオで使うのは大いに疑問だ。ここはDVDなのだから、5.1Ch及びリニアPCMにリマスタリングも施して欲しかった。 現メンバーの森重の、ここでの名言「10年後、15年後のジギーというものを見たいし、俺はその中(メンバー)にいたい」同じく松尾の名言「(ジギーが)忘れられることなんて、全然怖くないですよ。またライブハウスからやり直せばいいだけの話ですから…」どの場面でこう言ったのかは購入して確かめて欲しい。 PVはとにかく元気がいいものが多いので、このオリジナル4人時代を知らない人は見て欲しい。何故この4人でジギーの世間的絶頂期を作れたのか? その分析にはもってこいのアイテムでもある。
ZIGGYの復活に合わせるかのように、DVDで復刻されたものだ。
音や映像はこのビデオ当時から良かったのでDVDでも良い。音が妙な加工されることなく「当時のをデジタルにしました」という感じなので好感。
これはまだ「グロリア」がヒットする前に行われた武道館ライブだ。 時間軸で言えば同年に「グロリア」がヒットしたのでややこしいが、ZIGGYの最初の武道館はバンドとしてのし上がったからあった訳で、決して「グロリア」のヒットをうけての公演ではなかったことを書いておきたい。
曲目に目を移すと殆どの曲が他のライブDVDで披露されている。
重複していない曲は「GYPSY BLOODDED」くらいか? レコードバージョンに近い「6月はRAINY BLUES」にも注目か。この曲を含めて何曲かはサポートキーボードに三柴さんが参加している。 このDVDにも「GLORIA」は収録されているが、ギターソロはこの頃からスネイク〜時代のカバーアルバム「NO DOUBT」に近かったりする。
あとメモリアルソングとしてハノイロックスの「DON'T YOU EVER LEAVE ME」のカバーを披露していたりする。 ハノイは森重と戸城を結ぶバンドとしても語られている。
今となればデビュー当時のメンバーが好きな人へのアイテムかもしれない。ビデオ時代を知らないファンにも意外とオススメだ。 音も良いし安価だ。現メンバーの演奏と聴き比べても面白い。
この時代においても森重の歌唱力は抜群だ。
これがデビューオリジナルメンバー最初で最後の演奏曲もあるので、そちらのファンへのアピールの強い作品だ。
問題作(?)な新作、Now & Foreverから2曲演奏されています。 新作が未だに受け入れられない方は、新曲の演奏・映像を観れば徐々に納得していただけると思います。 他の曲は言うまでもなく素晴らしいので、是非、新作もサポートしていきましょう。
もっともZIGGYらしく最高傑作の呼び声が高い4作目グロリア的なドントストップビリービングとラストのバラード以外は洋楽直系のハードなロックを1曲目から聴かしてくれます。森重さんもシャウトしまくりです。戸城さんと森重さんの曲は半数ずつですがどちらの作品かはハードな曲ではわかりにくくそれ程アルバムとしての統一感があります。ライブでもこのアルバムの曲はよくやっています。残念なのはバンドブームの時期にリリースされた事でそれ以外の時期にリリースされたらもっと高い評価を得られたのではとおもいます
黄金期のあの4人よりもまとまっているのは何故なんだろう? 松尾さんのカッティングさえている。もしかするとJoeのドラムなのかもしれない。コマーシャルに、そしてシンプルに曲の解釈をしたふたりのリズム隊に感謝。名曲のオンパレードに昔を懐かしんでほしいし、これからのZIGGYに期待したい。このライブの功労者はJoe。森重がかっこいいのは当たり前。もがいてもがいて苦しみ抜いた森重の葛藤は伝わるはず。これからのZIGGYらしさに期待して、星4つです。
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