まあ、全部「東映の作品」ですけど、相当な年季の人でないと聞いたことのない作品も混じっているかな、と思います。でも、まあ聞いてみたいことは聞いてみたいですね。
「東映魔女っ子の全部」でなかった分、この点数なのですけどね。 1.「魔女っ子チックル」(昭和53年3月〜昭和54年1月、原作:永井豪)がなかったのですが、元のゲームにもいませんでしたか?OPが作品名と同じ題(by堀江美都子)、EDは「チックルチーコのチャチャチャ(by堀江美都子)」です。 2.「魔法使いサリー」と「アッコちゃん」の場合、リメーク版のED曲も収録して欲しかったですね。具体的には「Don't You…?(by堀江美都子)」「不思議なサリー(by朝川ひろこ)」「リトルプリンセス(by朝川ひろこ)」の3曲です。
本作「魔女っ子チックル」の主人公・チックルはお転婆でイタズラが多い、という点では他作品の魔女っ子(サリーなど)と共通しています。ただ、他の魔女っ子と違ってなぜか魔法による失敗が多く、理科の実験の時に薬品を爆発させたりしています(笑)。そういったお茶目なところがチックルの魅力の一つなのですが、このようなシーンは単にコメディとして面白い、というだけではなく「魔法にばかり頼ってはいけない」という教訓も含まれており、他作品でよく見られる「魔法に憧れて魔法使いを目指す」「魔法によって不幸な人たちを救う」といったテーマとはまた違う特徴を有していると思います。 作中では様々なトラブルが発生しますが、その時チックルの魔法によって解決するケースもあるのですが、チックルを初め周囲の人間の努力によって解決される場合も少なくありません。このような体験を人間界で重ねていくうちにチックルは「人間というものは何か」という事を少しずつ学んでいきます。魔法の国では結果が全てだけれど、人間界では結果だけではなく努力やプロセスも大切だということなどを。 本作は魔法少女物としても勿論楽しめますが、感動話もありますし、チーコが上級生の錦三郎に恋をするシーンがあるなど恋愛的要素も含まれていますから、視聴者を楽しませるために様々な工夫がなされています。作画が少々古い点を除けば、問題なくおすすめ出来る作品です。
デビュー30周年の3枚組「MICCHI 100%」に比べると当然ボリュームは落ちますが、リマスターの音質は過去最高ではないでしょうか?どの曲もミックスの前後左右の楽器の配置がよく分かり、歌声がある時は飛び出し、あるときは楽器の音に包まれた歌声が心地よく聞こえてきます。これに比べれば音が小さくて、音質もこもり気味な「MICCHI 100%」を全部この音質で、というよりも歌の大全集規模のものを、このリマスタリングで再発していただきたいですね。
原作のイメージを壊さない英訳がされていて良かった。 リズム感も良くてあまり知られていないのが残念。
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