超高校級店長ゆきくんのおもしろ動画評論

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Live in Europe ロリー・ギャラガーは70年代のブリティッシュ・ブルースが流行った頃にデビューをしていますが、容姿が可愛いと言うか・・・そのために違ったイメージで捉えられる場合もあります。しかし本物のブルースマンでライブでは最高のパフォーマンスを披露しています。
このアルバムは少しばかりベースが強調され過ぎていますので、私はトーンで低音を押さえ気味にして楽しんでいます。
彼も多くのアルバムを発表しておりますが、やはりライブが最高で、BBCライブなども是非聴いておくべきだと思います。
ライブこそ彼が魂をささげたブルースに触れることができます。彼のライブにはスチュワート・コープランドなどが通いつめて、後に同じ3人編成のポリスを結成したと聴いた事があります。

ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ オアシスが解散した時、青春が終わった、と感じた。大した冒険をした訳でもないが、それでも誰しも酒が入れば多少の武勇伝がポロポロと。レコードメーカーの新譜はいつしか半分以上が「再発」。いわゆるロックレジェンドはプライスダウンを繰り返す。明らかにオヤジ世代の財布を狙ったBOXや紙ジャケの期間限定商品で溢れる。「ロックを聴き続ける」こと、「ロックに還る」ことは勿論、スバラシイんだろう。ただ、いつも気になるのはあまりに懐古主義だ!と言う点。俺たちにはもう「思い出話」でしか盛り上がれないのか?それってサビしくないか?

ロックも何も多様化し、隣のシマの神様は誰?的な状況の中でも、間違いなくオアシスは俺たちの「みんなのうた」でありえた。髪を背中まで伸ばさずとも、身体じゅうにタトゥを入れなくとも、暑い中汗流しながらライダースを羽織らなくとも、アディダスノースフェイスで十分オアシスになれた。どんどんデカくなるバンドと比例して自分も世界を掴めそうな気がしてた。自分も男兄弟がいれば尚更、カンチガイの加速度は増す。

正直、今回のアルバムを聞くことに一抹の不安もあった。過去に経験したライブでのリアムの途中退場でアコギ1本のノエルを見ている。メロディも何も「悪い」事はない。残念な反面「貴重だ!」と聴きこんだ。しかし、この時に感じた「ダルさ」がハッキリした。オアシスの曲をノエルは「オアシスの為」に作っていた!アッタリマエだが。
もし、リアムの声の不在に不安を持っているのならば、素直にノエルのこの作品に耳を傾ければ、もう一曲目からスッキリ晴れるだろう。そう、ノエルはオアシスファンの「慣れ」や「期待」を上手に裏切ってくれる。この1枚にはノエルが自身で歌う為の「ソロアルバム」としての「専用作品」で埋め尽くされている。これは僕らファンにとっても初めての経験。

今、このソロアルバムを通しで3回目聴いている。

いつもは買って安心し、数ヶ月後に気がつくDVDも満足の内容。これはこのまま「●ロフェッショナル」で放送して欲しい。クリエイターとしてのノエルの姿。コトバ。45の男としての率直な。
「オトナの音楽」「オトナのロック」的広告戦略が多く存在するが、このノエルのソロは真の「オトナの音楽」「オトナのロック」だ。昔凄かったヒトの作品ではない。安直にオトナに過去作品を薦めるのは音楽業界自体の安楽死だ。夢の後始末。リマスター云々。ご隠居サンには程遠い、自分の為に作り続けなければいけないノエルの衝動を感じる事ができる。ノエルはナチュラル・ボーンなのだ、と。
そして俺たちも「オアシス以降」を「どうカンチガイしながら生きるか」という大切なメッセージを与えてくれている。

Noel Gallagher's High Flying Birds メロウな雰囲気とノエルのファルセットがとてもいいです

「リアムの声だったら」という方がいますが、後期の彼の声はそこまでいいと思いません(確かに、エフェクトのかかったノエルの声が渦巻くstop the clocksではリアムの顔を浮かべてしまいますが)

統一感のあるこの何とも言えぬ雰囲気はノエルの声があってこそではないでしょうか

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