87年発表の8作目。ゲフィンを移籍してA&Mからの第一弾アルバムである。ジョン・ハイアットと言うとこのアルバムが紹介されることが当たり前になっている名盤である。ジム・ケルトナー、ライ・クーダー、ニック・ロウという最強の、そして歴戦の雄志たちが、ジョンとがっぷり四つに組合った作品だけに、素晴しく息の合った演奏を聞かせる。この演奏だけで名盤に値するのは間違いないと思う。ジョンのヴォーカルも他の作品と比べてちょっぴり楽し気に、頼もしく聞こえる。このアルバム以前と本作ではコクのようなものが明らかに違っおり、ジョンの転機になった作品であることも間違いないだろう。レコーディングは4日で終了しており、このクオリティを考えればほとんど奇跡的なセッションだったと思う。曲も味わい深い苦みばしったものが集まっており、ジョンの作品の中ではかなり渋い部類に入ると思うが、このクオリティを前に言葉が出るとは思えない。このアルバムの後、同じメンバーで製作したのが、リトル・ヴィレッジあり、こちらは更に渋いがお薦めである。
日本では知る人ぞ知る存在になっているジョン・ハイアットですが、本国アメリカでは特にミュージシャンの間で絶大な人気を誇っています。 ボニー・レイット、リンダ・ロンスタット、エリック・クラプトン&BBキングといった大御所が彼の曲をカバーしているという事実がそれを物語っています。 そんな彼が1988年に発表したのが本作です。 80年代は、テクノロジが中途半端に発展した時代で、多くのミュージシャンがそれを取り入れて自分たち本来の姿を見失っていた時代と呼べるのではないでしょうか? そんな中、ジョン・ハイアットは新しいテクノロジに頼らず、持ち前の泥臭さを追求して本作を生み出しました。 良曲揃いの本作は、独特なスライドギター奏法で有名なサニー・ランドレスを含むバックバンドThe Gonersにも支えられ、アメリカン・ロック史上に残る名作となっています。 個人的なお勧めは、(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(12)です。 ジョン・ハイアットがこれまでにリリースしたアルバムの中で最高の作品が本作だと思います。
このDVDは2000年に米PBSで放送されたライブ番組「Austin City Limits」のライブをそっくりそのままDVD化したものでJohn HiattとKelly Willisというカントリー系女性シンガーの2部構成となっている。 注意点は2点。1点目はPAL方式で一般のプレイヤーでは再生出来ないこと。再生するにはPCのDVDドライブか、逆輸入したPAL対応DVDプレイヤーのいずれかが必要。2点目は画質が悪いこと。まるでVHSテープを見てるようだ。 それ以外は選曲も演奏も平均点以上で、音を聞くだけだったら十分と思ってしまうほどのクオリティ。 John Hiattがいいのは当然と言えば当然。一方のKelly Willisだが、観るまで一体どんなアーティストか知らなかったが、案外イイ。 歌も巧く、曲もいい。美貌をウリにするだけの「なんちゃってシンガー」とは違い実力もバッチリ。曲目は以下の通り(Total 53分は少し物足りない)。 John Hiatt 1 Lincoln Town 2 Crossing Muddy Waters 3 Only The Strong Survive 4 Lift Up Every Stone 5 Cry Love 6 Thing Called Love Kelly Willis 7 Cradle Of Love 8 Take Me Down 9 Gotta Feelin' For You 10 Wrapped 11 Heavenbound 12 Talk Like That Screen Shotをバックに 13 The Feeling Of Pride (Instrumental)
|