しのぶセンセは黙っていれば美人の小学校教師。 でも中身は男勝り。口より先に手が出る… いや、口も手も出る行動的な浪花女である。 情が厚くて生徒に慕われ、内地留学中で現場を離れていても 元教え子たちが集まってくるような、頼もしい姉御、いやセンセである。 周りで事件が起こると警察に任せてはおけず、首をつっこみまくり、 鋭い観察力と行動力で真相究明に貢献する。 とにかくしのぶセンセのバイタリティーが強烈で痛快。 悪ガキたちとのやりとりは軽妙で面白く、 しのぶセンセに惚れ込んだ、ヒラ刑事とキザ会社員のバトルもばかばかしくて笑える。 ほろりとさせる人情話的要素もあって、 ドラマにしたら面白そう。 しのぶセンセ役は、中沢裕子あたりでどうでしょう。 ちょっと年は上ですが。
知ってる曲も多かったけど、LANDの世界観がとても良かった。
東野圭吾の初の連作短編集。大阪の小学校教諭の竹内しのぶを主人公とした作品群が収められています。ユーモア・ミステリであること、主人公が女性であるところは前作『ウインクで乾杯』を引き継いでいますが(連載開始はこちらの方が先ですが)、今作ではもうひとつ著者の出身地である“大阪”をキーワードとして導入している点が興味を引きます。単に大阪が舞台であるというだけでなく、盛んに大阪弁が用いられると共に、大阪らしい人柄というものを描きたいとの思いに溢れています。 この本が出たのは1988年で、宮部みゆきのデビュー直前ですが、宮部が得意とする子供の描写の巧みさが本作にも出ており、宮部はこの辺りに影響を受けたのかなという気もします。単に文庫版の解説を宮部が手がけていることからの連想ですが。個人的には大阪弁というものは苦手なのですけど、この本では大阪弁の台詞を気持ちよく読むことができました。
かなり面白いです.おそらくコンセプトとして小さい子供でもわかり易く視聴できる様に感情表現は基本一目瞭然に、トリックも面白いが複雑なものは避けてあり、家族で気軽に楽めるという面で上等な安心感が有る.それやったら大人は眠気を覚えるんちゃうかと思うかもしれへんけど、それはちゃいます.しのぶせんせのメリハリのあるどぎつい、せやけど微笑ましい啖呵。ある時はほろり、ある時は弾け、ある時は勇ましゅうに、ある時はお茶目にと、振り幅大きい表情豊かな様子にはほんまに魅了されるわ。それにからむ皆さんの芝居もあったかいですな。 関東の人は関西の話と聞くとそれだけで敬遠する層が居りますし、関西人は関東の人が関西弁やると聞いただけで”そらあかん”と敬遠する傾向が有る思うんですが、先入観持たずに一度御覧になられるとよろしと思います.しのぶせんせ役の多部さんは東京の生まれ育ちやけど、子供の頃から関西の親戚が録画して送らはる吉本新喜劇をずーっと観てはったいうだけあって、関西在住の私にも言葉に違和感はありません.だいたい関西弁も京、大阪、播磨、泉州、河内等皆少しちがいますしな。京言葉の代表みたいな舞子はんも今は関西以外の出身の方も多いそうですし。だいたい、普段 そこら辺の人はみな関西弁と共通語ごちゃ混ぜに喋ってますわ. ところで、あの突然きれて啖呵切る芝居、テンポ・リズムはちゃいますけど、テイストは新喜劇のやすえさん参考にしてはるんやろかと思いますな.おもろいです。
最初、「浪速少年野球団」かと勘違いして敬遠していました。 続編の「しのぶセンセにサヨナラ 」が野球の格好をしていたからかもしれない。
小学生教諭のしのぶ先生が,いたずら生徒を伴い、 警察官とともに事件解決にあたる。
しのぶ先生の人間性がよく現れている。 大阪のおばちゃんの性格を体言しているはちゃめちゃ先生。 東野圭吾の理想像の1つなのだろう。
続編で終巻になっているのがもったいない。 続きを書いて欲しい作品の1つです。
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