自伝よりも、周囲の人間を次々にインタビューした 証言集のような伝記の方が面白いことが多い。 例えばカポーティだったり、ユングだったり、 河合隼雄だったり、ジャズメンの逸話を集めた本だったり そのような逸話の中に真実があったりする。
この本の面白いところは 小沢健二の自伝の中に出てくる人が 自伝を読んでどう思ったか、 その感想・言い分が書かれているところである。
なので両者の意見の食い違いが多々あって、 こういうことって自分にもあるなあ、と 反省したり、勉強になったりする。
元ネタを公開するコーナーは非常に面白かった。
はっきり言って音がものすごく悪いです。 大音量でお楽しみくださいってナレーションで言ってますけど、詰め込みすぎというか、やっぱり武道館の構造に合わせて音響をしたんだからステレオ2CHフォーマットにするとつらいです。でかくすればするだけノイズもでかくなります。音は☆一個です… しかーしやはり映像…ライブ映像というかもうドキュメンタリーという言葉のほうがふさわしいです。刹那に生きた男の一瞬のキラメキ、失われた青春をもう一度体現してみせた証としてファン必見! こんな天才そしてカルトスターは今後50年くらい現れないのでは? ドキュメントとしては☆五つです
もはや、説明不要の名作。今では考えられない事だけれど、当時はテレビをつければ必ずと言ってよいほど彼に会うことができたし、その独特なキャラクターによって、あっという間に文字通りの王子様となり、紅白出場歌手にまでなってしまったのだから・・・。にしてもこのアルバムの持つ圧倒的なまでの包容力、高揚感は何時聞いても本当に凄まじいものがある。それは当時だって、今だってずっと変わらない。5での永遠なる多幸症状態から、一気にクールダウンして6が始まるところなんて何時聞いても本当にゾクゾクさせられるし、名曲中の名曲である2でのあまりにも眩い世界観といい、まるで、自らのその後を暗示するかのような7など、一種の儚さを含んだ上での幸福感がまたこのアルバムを特別なものにしているように思う。1回聞こうが50回聞こうが変わらずに圧倒し続けてくれる数少ないアルバムである。 この頃の彼が「刹那」だったのかなんてことはどうでもいい。ただ一言、小沢健二及びこのアルバムが90年代における一つの奇跡だったことは間違いない。
既に他の人が書いてるけど、本当に「祈り」の世界。 私は最終日に実際に行ったのだけど、今でも昨日のことのように思い出す。あれは普通の音楽による興奮なんてものじゃない。むしろ、黒人教会などで見られる宗教的な恍惚感とか法悦感に近いものだった。 ライヴの予定時間を大幅に超過したために、武道館側が怒り、最後には「もうやめろ」と言わんばかりに客席の照明をつけるというハプニングもあった。それでも小沢は無視して、そのまま歌い続け、踊り続けた。客ももちろん一緒に。というか、演奏者と客との区別なんかとっくに消えてなくなってた。 ライヴのあと、道端でたくさんの女の子たちが貧血を起こして、しゃがみこんでいたのを思い出す。それくらい人間の体力を完全に無視したライヴだった。 その凄みはこのヴィデオからでも、少なくとも部分的には伝わってくると思う。
20年くらい前に、このビデオがお気に入りでよく鑑賞していました。 引越しのときいろんなものと一緒に整理しちゃったんだけど、アマゾンみてたらあったんで購入しちゃいました。 本当はDVDでほしいけど発売されてないんだよね、多分、、、 不思議な空間を味わえる音楽と映像だと思うな。 まあ、僕は大好きです。
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