いい雰囲気出てます。 多くのワンピースフィギュアを飾っていますが、シャンクスがカッコ良い!と言われることが多いです。 それだけ人気のあるキャラなんだと思います。 つや感のないマントなんかもシャンクスっぽい感じで見ているだけでウットリしちゃいますよ。 造形・塗装とも文句なしの出来です。Portrait.Of.Pirates ワンピースシリーズNEO-4 赤髪のシャンクス
「ONE PIECE」を読んだ事がありませんでしたが、世の中をも動かす「ONE PIECE」現象はどういうことだろうと疑問に思っていました。 NHKのクローズアップ現代では「ONE PIECE」のメガヒットの秘密はその「言葉」にあり、サラリーマンのバイブルになっていると取り上げていたり、 長年「ONE PIECE」大ファンの友人も「(主人公だけではない)登場人物達の言葉に感動し、自分を反省する」と言い続けています。 そこで漫画から随分前に卒業してしまったのですが、この本なら全部漫画を読まずとも疑問が解けるかもと、手に取りました。
本の中は前後のコマや、これまでのストーリーも載っていているのでどういう場面でこの台詞が出てきたのかも解ります。 言葉の力は大きなものですが、なにより作家の画力が言葉に熱い生命観を宿しているんだなと感じました。 2、3コマでこれだけ気持ちが動くのだから、コミックを読み続けたらはまってしまうのも解ります。 次のページを繰るのにワクワクしていた頃を思い出しました。
きっとファンにはそれぞれの名言があるのでしょうけど、この本をきっかけに全く読んだ事のない初心者が興味を持つのもありかと思いました。 印刷も奇麗で漫画とは違う感覚で観れると思います。 内田樹氏による解説が面白く、大胆な仮説とワンピースの結末に共感し、ワンピースを読んでみたいと思いました。
先日偶然泊まった宿にワンピース全巻があり、徹夜してまで読み切った。本体の読後感は悪くなかったが、 登場人物の名前に癖があるので(どっかで聞いた単語をモジったものが多い)、慣れるまで時間がかかった。
つまり自分は世間に比べてワンピース初心者。たいした熱狂も、本書の巻末の内田樹ほど冷めた読み方もしてない。 ただ、たしかにときどきセリフにじんわりはするかな、という程度。若かったらワンピースの影響で冒険愛好者に なったかも(笑)。その意味でいちおう自分も本書のターゲットに入っている気がする。
個人的な印象では「ワンピース=現代の水滸伝」なのだが、それは本書での内田氏の分析の通り、異様に長い 「登場人物の履歴説明」がこの漫画の主要部分だからだ(水滸伝では異様にクドい長さで「主人公たちがなぜ 賞金首になって梁山泊に集結したか」無数のエピソードを読まされる。作者は梁山泊を自主的に動く移動船に 変えて、水滸伝よりもさらに長編の冒険ロマン武侠伝を描こうとしたのではないだろうか)。
本書自体の評価は星3つ。名言集としてはまあ普通。たしかにそれぞれの「名言」も若いうちに接した方がいいものだが、 とはいえ本書のように個別に抜粋・再編集するとさすがに自分みたいなおっさんは座右の銘にしたくなったりはしにくい。 残念なことに、大長編ゆえ高くなった読者の敷居を「名言集」の形で下げようとした出版社の「売らんかな」戦略が 透けた気がして、自分はちょっと熱が冷めてしまった…(余談だが、集英社のワンピース特設サイト (再始動までの総集編で各エピソードの自動コマ送りマンガつき)は意外と悪くない)。
再読を個人的には勘弁してほしいくらいの長編なので苦しい道だが、一度は一気読みをお勧めしたい漫画なのも事実。 しかも金も時間も保管場所も必要だから自腹で全巻買う敷居も実際に異様に高い。しかし、だからと言って名言集で お茶を濁すのもどうかとも思う。
結論。マンガ喫茶へ行け(身も蓋もないから集英社には申し訳ないが)。 そしてマンガ本体の怒涛の一気読みをしろ。ハマったら問答無用で大人買い。それが一番いい。
たぶんこういう名言集とかで細切れに読まない方が、特に若い人の心に染みる。だいいち本書の脚注の登場人物の 固有名詞と相関関係を先に学習してないと「チョッパーって誰?」「七武海って敵味方どっちなの?」という無用な 混乱が生まれる(人物とエピソード大杉だし、本書の解説は初心者には不親切すぎ。すでにハマった人たちから さらに金を取るのが目的か?!)。
最後に一つだけ。私はファンでもないのにワンピースのアニメ主題歌になったバンプの歌を長らくそれと知らずに iPodに入れて聞いていたのだが、あれは世界観がうまく作り込まれた歌詞だったと最近ようやく気付いた。 ロストマン/sailing day←これだったかな?
確かにこの「抜粋された名言集」も嫌いな編集ではなかったが、私にはあの歌の方が立派な「名言集」もどきだった。
デザイン、商品はよかった。(欲を言えば)もう少し大きければもっと良かった。
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