東京都在住の放送を見られなかった組の感想となります。
45年くらい前に朝日ソノラマ社が出版した『怪獣大図鑑』という書籍がありました。 この5巻には特典として、ウルトラゾーン版怪獣大図鑑が付いてきます。 大きさこそ、BDケースに収まる程度のものですが、 構成、書体、色使いに至るまで朝日ソノラマ版を模している実に楽しい付録です。 しかし、この5巻を褒められるのはそこだけかもしれません。
収録された映像作品の中で最も期待した『悪魔が降りた日』(前編後編)は すでにお馴染みとなったメンツが出演し、なかなか楽しめたのですが、 ドラマの締めくくりがあまりにも中途半端で 思わず「えーっ!!」っと不満を込めた声を上げてしまいました。
ネット上の情報で、この作品の終わり方が中途半端という話は目にしておりました。 が、今までも、あとを引くような終わり方をした作品は有ったので 今回もその類だろうと良い方に解釈し、大して心配はしていなかったのですが 実際に拝見してみると、予想を遥かに上回る中途半端さで 自然と不満の声が漏れてしまったという次第です。
前巻のキングジョーの話の終わり方には美しさと潔さすら感じましたし、 予算が少ない中で制作していることを考えれば よくぞここまでやったと賞賛するファンも少なくないと思いますが 今回に限っては、文字通り‘中途半端’で それまでの緊張感や盛り上がり、出演者の力演など、 全て台無しにしてしまっているように思えます。
ソフト化に際し、その後の数分も収録された完全版になるとの噂も流れていましたが それも儚い噂で終わってしまいました。
今月発売されたばかりの新商品であるにもかかわらず、 画像の掲載すらされない扱い。 よっぽど売れてないんじゃないかと心配になります。
3珍獣の笑えないコント以外は、概ね気に入っていたシリーズだけに 終盤で著しく評価を落としてしまったのは残念です。
なお、商品説明に津田寛治さんが レギュラーで出演しているかのような表示がありますが、それは誤りです。
個人的に、菊川怜の阿国は演技力に違和感がありました(唄はそう悪くないし、難しい役だとは思いますが、観ていてやっぱり疲れました…)。 また原作を先に読んだためか、私の中で出来上がったイメージと違う三九郎にもテコズリました。
でも愛と踊りに生きた阿国のドラマは楽しめたし、名護屋山三は永澤俊矢、目的である阿国歌舞伎のイメージも良く掴めました。 TVドラマ特有の安っぽさ・空間域の狭さは拭えませんが、分かりやすくなっていると思います。
但し原作とドラマ、どちらがより情感溢れ、より感情移入出来るかと言えば、断然小説。
表紙に嘘偽りなしのゴウライ対談は…さすが!と思わせてくれます。 やっぱり面白いです、この二人。 名場面集にインタビューなど、とにかくハリケンだらけの一冊。 ハリケンファンなら何が何でも絶対買い!の一冊です。 また、ハリVSガオの写真もたくさん掲載されていますので、 ガオファンの方も楽しめる内容となっております。(ガオ黄のインタビューもありますし) それにちなんだ、Vシネマの特集もGOODです☆
田村尚子さんの初の写真集「Voice」、 精神科病院での撮影が話題となった「ソローニュの森」、 どちらも拝見しましたが、 それらの柔らかな光や色彩と、まったく異なるモノクロの世界観が新鮮でした。
テレビ番組の収録の合間に撮ったとありますが、 ミーハー心で俳優さんの表情を楽しむだけではもったいない、 まさに田村尚子さんの“作品集”です。
とは言いながら、やっぱり俳優さん、本当にかっこいいです。
火事なんてもうずっと起きてない、静かな町の消防団のお話。 「消防士は待つのが仕事なんです」 そこへやってきたきれいな女性に大興奮の団員たち。 淡々とした日常の中の喜びや悲しみを、竹中監督ならではのマニアックな笑いを織り交ぜながら描いていく。 ちなみに若き日の浅野忠信さん、津田寛治さんが出演されています。こちらも見もの。
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