タランティーノが監督・脚本をつとめた最後の『ハリウッドから来た男』は何度見ても痛快。 ティム・ロス演じる主人公テッドがやりたくないよ〜と怯えているにもかかわらず、最後の包丁で指ぶった切るシーンは何度見ても面白い。
別々の監督が一話づつ作成し、大きく四話(四部屋)のストリーから構成されており、ティム・ロス演じるベルボーイと各部屋のお客たちとのやりとりを、おもしろく描いているのですが、ティム・ロスの細かい仕草や指づかい、目の動きが面白く、何かアニメのキャラクターが、そのまま実写になったように感じました。 四人の監督個性を、ティム・ロスが食ってしまってます。
コミカルで、単純に解りやすい作品が4点、一度に楽しめる作品である。 95年当時、アメリカで話題になっていた監督が集結し、コレだけの俳優を集められる作品は滅多にないように思う。 個人的には、アントニオ・バンデラス氏のファンなのもあるが、ロバート・ロドリゲス監督の子役の起用の仕方には舌を巻いてしまう。 クェンティン・タランティーノ氏の監督、俳優としての多才振りも良い。4話めは殊に切れが良く、小気味良いテンポに引きずり込まれてしまう感がある。 奇妙だと感じていたティム・ロス氏の動きが、最後にはなんとなく愛おしささえ感じるようなまとまりが、誠に妙で面白い。 日本公開時に上映されなかった部分も観れて、何となく得した気分になる作品である。
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