このアルバムから流れる電子音は電子音とは思えない。 ジミヘンドリックスのブルースギターが、人間の話し声に聞こえる感覚に似ている。 電子音でも心の奥まで感情を届け事ができると証明した音楽。 テクノに偏見を持つ人もぜひ聴いてほしい。出来ればヘッドフォンをかけ目を閉じて・・・
スヌーザーの【The Essential Disc Guide 2004 あなたのライフを変えるかもしれない300枚のレコード】で紹介されている作品(ディスクNo.226)。
いろんなVersionが出ていますが、一体どういうことなのでしょう。 野田務氏が編集に係った最初の日本版、その後発売された海外版、2010年のリマスター版など。 それぞれに収録曲や曲順やトラックの切り方やミックスなどが微妙に違っています。 なんとなく、ラーズのリー・メイヴァースが1stアルバムにこだわり続けることと同じ理由があるのかとか、冲方 丁がマルドックスクランブルを何度も書き直すように、常に作品をフレッシュなものにしてクラシックとなることを食い止めようとしているのだろうかとか想像してしまいます。 まぁ作品数がもともと少ないため、再発する度に工夫しているのがホントのところなのでしょうが・・・
どのVersionに手を伸ばされたとしても、神がかったような素晴らしい作品であることは言うまでもありません。 一家に1枚。当然でしょう。
テクノ創世記の要となった人物で、ホアン・アトキンス、ケビン・サンダーソンと並ぶ大物。「NUDE PHOTO」「STRINGS OF LIFE」など、テクノをアンダーグラウンドでの定番としてしまった恐ろしい名作。この曲はテクノというジャンルがなくなろうとも、学習しなければならないだろう。「NO UFO'S」等に並ぶ名曲。すばらしいの一言。 テクノをうわべだけでなく、知りたいという人がいれば、買わなければならない。聴いたことないとなると、いつまでたってもビギナーだろう。
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