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”島崎藤村=夜明け前・破戒”と暗記はしているが、さて、どんな内容かと聞かれると、さっぱり分からない小説。
 そのうちのひとつの映画化で、主演は「市川雷蔵」。
 決して笑わず、滑舌の悪い「市川雷蔵」だが、彼の出演作は、純文学から大衆作品まで幅広い。
 
 監督は「東京オリンピック」の「市川崑」。こんな文芸物も撮ってたんだ。
 
 「藤村志保」「岸田今日子」も若いねぇ。
 「三國連太郎」が、聞いたことのある声だなと思ったが、最初は誰なのか分からなかった。
 
 この映画の共演者達は皆、映画の黄金時代を生き抜いた人達ばかりである。
 
 内容の方はというと、”部落民”を扱ったもの。
 ”あそこの人はよつだよ”とか、親が言ってるのを聞いたことはあるが、自分がこの問題と直接かかわることはなかった。
 思い返してみると、”近くの、肉屋系で、色白なのに、なかなか結婚の決まらない人”に、その矛先があったように思う。
 
 今でも時々、新聞や雑誌を賑わすことのあるテーマだが、この映画にみるように、過去にはこれほどの苦渋の日々を味わった人々がいたようである。
 
 映画館で見た。
 
 
   
どんな教材もそうですが、子供に与えっぱなしではやらないです。
 
 ただ、仕組みとしてはすごく良い教材だと
 思います。
 やっぱり、音読は良いらしいので。
 
 一緒に毎日取り組んであげれば
 天才になるかも。
 
 子供の興味はひとかけらも惹けませんでしたが
 私が気に入ったので星5つです。
 
 
   
島崎藤村の夜明け前は全部で4巻もあり、小説が苦手な私としては躊躇していました。
 無料なので試しのつもりで読み始めたところ、意外にもハマってしまいました。
 
 馬籠を中心に、江戸時代の人々の暮らしを感じることができて、小説だからフィクションなのだけれど、ドキュメンタリーのように感じます。
 夜明け前の元になっているのが、お隣の庄屋の大黒屋日記だからでしょうか。
 
 吉左衛門さんや金兵衛さんのファンになりました。
 
 
   
島崎藤村の「破戒」は、明治39年に自費出版されました。全国水平社の結成が大正11年ですから、部落問題を真正面から
 見据えた「破戒」の先駆性は明らかです。
 昭和14年に「破戒」の改定本が出版されました。島崎藤村と
 全国水平社との協議による改定でした。
 「破戒」の差別的表現を訂正したとのことです。
  確かに初版「破戒」には、種々の差別的表現がありました。「穢多、非人、かたわ、気狂い」等の。
 しかし、それを訂正すると、かえって、部落差別を糾弾する
 作品のインパクトが明らかに低下してしまい、改悪でした。
 そして、昭和28年、初版本が復原されます。
 しかし、部落解放同盟は、
 1.何の解説もない、単なる初版本の復元はおかしい
 2.部落民と解放運動を考慮してほしいというものでした。
 「破戒」には、確かに「差別的要素」は、あると思います。
 ・差別用語
 ・丑松が、穢多だということを隠していたことを、土下座して
 謝る。アメリカへと旅立つ=逃避
 ・解放運動家の猪子連太郎の台詞:「いくら我々が無智な卑賤
 しいものだからと言って」の問題点
  しかし、まあそれは、何というか、無いものねだりという気がしてなりません。まだ、部落解放同盟はおろか、全国水平社すら無かった時代のことですからね。
 時代的制約というものが、時代的限界性というものが確かにあるでしょうね。
 むしろ、その先駆性をこそ賞賛すべきだと思われてなりません。
 
 
   
かなり個性的ですから、読む人にとって評価は分かれそうです。小職は、もう一つでした・・・。
 以上
 
 
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