緒方直人のラストシーンが、とても良い。
自宅に帰宅・・・・踵を返して。 日常からの逸脱。
そしてエンディングテーマへ。
市川準の演出が素晴らしい。
戊辰戦争から西南戦争までの10年を描く第二集。
第一部冒頭の、桜島を望む浜を走る吉之助と正助の若さと笑顔があったればこそ、この第二部の西郷と大久保の苦悩をひしひしと感じることができる。 両者が抱え、両者にしか判らない、それぞれを取り巻く無理解と孤独。 遣韓問題を巡る両雄の対立は鳥肌が立つ緊迫感。それだけにそれぞれの寂しさが沁みてくる。 そして岩倉具視、川路利良、村田新八、江藤新平、伊藤博文といった脇役達からも目が離せない。第一部に比して出番が減ったとはいえ島津久光も圧倒的な存在感。
西郷・大久保という二つの巨星と明治初期という時代を描いた大河ドラマ屈指の傑作である。
一つ不服(というほどのものではないが)を言えば、ジャケットの大久保に髯が欲しかった… おそらく同意見の方が少なからず居ると思う。
ただ単に”過去に起きた事件”という記憶の隅に片づけてしまうような括りにしてはいけない。 この作品を見るとそれを凄く思い知らされます。
どの世代の方にも、見て感じられる作品ではないかと思います。 私もこの当時の世代ではありませんが、この凄惨な事故を強く感じることが出来ました。
出演されている役者様方も実力のある有名な方ばかりで素晴らしいです。
「実話を元にした良くあるドラマ」そんなことも言いたくなくなるような逸作です。 是非お手に取って頂きたい。 個人的にはそんな作品です。
日本ビクターがVHSというビデオの規格を世に出し、
デファクトスタンダードにするまでを描いた映画です。
西田敏行さん、渡辺謙さん、仲代達也さんという、
反則とも思える見事なキャスティング、
そしてその素晴らしい演技が感動を誘います。
VHSはいま、静かにその役目を終えつつありますが、
世界の規格を生み出した日本の「モノ作り」の魂を、
忘れないようにしたいと思いました。
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